ダーリンはマサイの人
土曜日の朝、私は目が覚めて部屋の中を見渡した。 いつもロマが寝ているベッドは空っぽで、カーテンの隙間から朝日が射している。 どうやら昨日の出来事は夢ではないようだ。 仕事に行く支度をして、一応ロマにメールを送ってみるが既読にならない。 朝日を…
火曜日の朝、今日は祝日で仕事は休み。 昨日の夜はロマのことが気になって、なかなか寝付けなかった。 幸い、状態は落ち着いていて病院からの電話もなく平和な夜だった。 夜中の電話ほど寿命が縮むものはない。 以前働いていた病院は待機勤務があったので、…
病棟に着くとすぐにスタッフが飛んできて、こちらですと案内してくれた。 病室前にはたくさんのスタッフがいて、部屋の中に入るとベッドサイドをウロウロするロマの姿があった。 「ロマ、ここがどこかわかる?私が誰だかわかる?」 一緒に歩きながら聞いてみ…
気がついたら朝になっていた。 起き上がって、自分が病院の簡易ベッドで寝ていたことに気が付く。まさに見知らぬ天井だ。 ロマはまだ寝息を立てて寝ている。 月曜日の朝がやってきた。 土曜日の夜から日曜日の大騒動の疲れはまだ色濃く残っており、体を引き…
ついに昨日、タンザニアの婚姻VISAであるDependent passを取得した。 これで2年間は安泰だ。 私が12月にタンザニアに来た時は、ツーリストVISAで入国した。 タンザニアのツーリストVISAは90日間でUS50$かかる。なので12月から3ヶ月後の3月11日までにVISAをな…
マサイは誕生日に対する意識が希薄だ。 ロマの両親あたりになると、西暦何年産まれかも怪しい。 祖父(長老)なんてもっと曖昧だ。 何歳っていう概念があまりない。 なぜなら、マサイは人生がステージに区分されているからだ。 幼少期、戦士の時代、長老の時代…
ウーウーウーウー 救急車の中に響き渡るサイレンは脳をつんざくような爆音で、目の前の車やバジャージ(3輪オート)、バイクを跳ね飛ばさんとするスピードで疾走している。 日本では「緊急車両が通ります、道を開けてください」とアナウンスしながら交差点…
マサイ族である夫ロマは魚介類を食べない。 生まれてこの方、魚介類を食べたことがない。 初めて出会った時、ザンジバル島の海にいる雲丹を見て「日本では食べるんやで。生で。」と言った時の顔は忘れられない。あんな可食部の少ない食べ物をわざわざなぜ食…
ロマが日本にいた6週間。 色んな日本食に挑戦して、カツ丼やラーメン、ハンバーグを美味しい美味しいと食べていた。(魚介類は食べる風習がないので除く) 「美味しい?」 「美味しいよ、これ好き。」 「タンザニア料理恋しくない?ウガリ、食べたくない?」 …
ロマがマサイ村へ帰った。 年が変わる前に色々とマサイ村でやらなければならないことがあって、ロマだけ一時的にタンザニアへ帰ることになった。 井戸のことや、畑の植え付け、種の準備、家畜の管理、妹たちの学校の手続きや準備、ロマにしかできないタスク…
日本で暮らす私とタンザニアで暮らす私の彼氏。 その距離実に1万1000km、時差は6時間。 ザンジバル島で出会って半年くらいお付き合いしているが、その中で物理的に一緒に居た時間は1か月ちょっと。 meitatanoshimobe.hateblo.jp まさか自分が遠距離恋愛、タ…
タンザニアに着いた日は、さすがに疲れていてロマにマッサージして貰いながら眠りについた。 翌日、色々な手続きのために役所関係を巡ってホテルに戻ってバタンキュー。 その手続き関係を巡っている時に、こっちに住んでいるしおりちゃんに色々と情報を聞い…
先日、些細なことでロマと喧嘩になった。 いつもはしばらく口を聞かないで、そのうち元に戻るのだが、今回は私も腹に据えかねて読みかけの本を持って外に出た。 外は30度以上の灼熱のダルエスサラーム。 日陰を探そうと、前にロマと散歩した道を辿って広いグ…
マサイ村での結婚式当日、朝6時に起床。 前日まで降ったり止んだりしていた空模様も何処へやら、快晴である。 朝日を浴びて、ママや妹たちと挨拶を交わす。 おばあちゃんたちが手伝ってくれて、ウェディングドレスが最後の仕上げに入った。 その隣で、今から…
ボダボダに乗って病院に向かう、朝日がジリジリと照りつける中汗だくで病院に到着。 ベッドサイドに行くと、ロマがマサイ青年と話している。 毎日、付き添いして昼間はホテルで働いて忙しいはずの青年は私のことも気遣ってくれた。 アッシェナレン!(マサイ…
ロマがタンザニアへ帰ってしまった。 唐突な事件のせいで、また私たちは離れ離れの生活を余儀なくされている。 まったく、結婚前も遠距離でやっと一緒にいられると思ったのに。結婚してもなかなか一緒にいられない夫婦である。 ことの発端はロマにかかってき…
京都から6時間、ようやく帰ってきた実家は茂みの中にあった。 人が住まなくなって数年もすれば、あの山の中にポツンと建っている家はすごい速さで自然に還っていく。 私の背丈より高い雑草や、蔓をかき分けて家の中に入ると、家の中は昨日まで人がいたかのよ…
しばらく更新が滞っていた理由、それは電波がなかったから。私はとても元気です。 ザンジバル島から、ロマの家族が住んでいるマサイ村まで丸一日かけて移動。 ザンジバル島を高速フェリーで出発してダルエスサラームへ、そこからバスで6時間、その後トゥクト…
オフグリットとは、電気ガス水道などのインフラに頼らずに生活すること。 マサイ村での生活はまさにこれである。 電気はソーラー発電で、しかもそんなに精度の良いものでは無いため夜も薄暗い光の中で生活する。 スマホの充電は近隣の村までバイクで15分かけ…
7月中旬からおよそ1か月、音信不通だったマサイの彼氏と8月中旬に連絡が取れるようになった。 今回の音信不通の原因を要約すると 「色々トラブルがあってスマホを他人に取り上げられていた」 はい、意味わからん。 そこを追及しても時間の無駄なので、生きて…
土日は役所が閉まっているのを良いことに、堕落した生活を送っていた。 ホテルに篭ってYouTube見てランチ食べて昼寝して。またなんか食べて寝る。 2倍速で働いていた自分にとっては天国みたいな状況だが、流石に疑問も浮かぶ。もはや日本にいるのとタンザニ…
ダルエスサラームからマサイ村へ帰る日がやってきた。 村の子どもたちにクリスマスプレゼントを買って、いざバスターミナルへ。 クリスマスの帰省ラッシュで、バスターミナルは人だらけ。ハンデニ行きのバス停にたどり着いたが、1回目のバスには乗れず次のバ…
日本で買って行ったお土産。 何が一番喜ばれたか、私の客観的な視点でランキングを作ってみた。 3位 UNIQLOフリース 毎年出るあのフリース。 今年発売されたフワフワ感アップの生地。軽くて暖かく、私も1着欲しいなと思う。ママも袖を通して「いいわ〜」と言…
ロマのひいおばあちゃんの話。 もう天寿を全うされて、私は会ったことがないひいおばあちゃん。 亡くなった時107歳だったとか。 確かに息子であるおじいちゃんも80代後半だけど、私よりも歩くの早い。 一番下の子まだ3歳くらいだし。 ご長寿家系なのかもしれ…
今まで縁がなかった「結婚」というライフイベント。 高校生の頃、家庭科の授業で「未来の人生年表」みたいなのを書く授業があって当時の私のライフプランは高校卒業→大学卒業→就職→退職→人生の終焉を迎えるというアッサリした年表を先生に提出した。 友達も…
昼間の結婚式が終わった16時頃から記憶を失い、起きたら18時だった。 ママやロマは夜の結婚式に備えて準備に大忙し。花嫁は爆睡。 みんな私が疲れてるから、起こさずに寝かしておいてくれた模様。 アッシェナレン(マサイ語でありがとう)。 起きて外に出ると…
母とロマの相次ぐ体調不良により、当初計画していたザンジバル旅行はプラン通りにはいかず、療養型旅行となっていた。 朝起きてホテルのご飯を食べ、二度寝に突入しお昼ご飯を求めて街を散策。 お昼を食べたらまた帰って昼寝して夜ご飯を食べたり食べなかっ…
朝、暗がりの中で目が覚めた。 隣にロマがいない。入院していることを思い出す、夢じゃなかったんだと眠い目を擦る。 朝ごはんにフルーツを買い、ボダボダに揺られて病院に向かう。 病室に入るとお粥を食べているロマの姿があった。マサイの青年が買って来て…
昨夜はマサイ村までもう一歩!というところまで来たが、夜遅かったので近くの町に泊まった。 あと1時間でようやく家に帰れる、7ヶ月ぶりのマサイ村だ。 タクシーに揺られながら、町の周辺が変わっていることに気が付く。 「町がどんどん大きくなって来てる…
マサイ村の朝は早い。 みんな5時くらいから起きて、牛の乳を搾っている。 ニワトリが鳴き、山羊が鳴き、牛が鳴く自然の目覚まし。もれなく自動スヌーズ機能搭載なのでずーっと鳴いている。 私はそんな些細な音ではもちろん起きられず、最大限努力して7時に…