私が愛してやまないロックバンド、アジアンカンフージェネレーション。
日本を去る前に絶対見ておきたかったアジカンのライブ、まさか磔磔が当選するとは神様のプレゼントだろうか。
磔磔は京都にあるライブハウスで、元々は酒蔵だったところを改築してウン10年で今に至る老舗のライブハウスだ。京都に住んでいたときは何度も足を運び、最後に行ったのはいつだったか?グループ魂を最前列で見た気がするが10年以上前の話。
烏丸駅の12番出口から出て、南に住宅街を抜けていくと右手に見えてくるのだが、あまりにも久しぶりすぎて一回通り越してしまった。
一緒に行く約束をしていた友人2人と合流し、寒空の中開演を待つ。
磔磔のキャパはおよそ350、私のチケット番号は50番代なので割といい場所で見れるはず!
いよいよ17時半、番号順に呼ばれて中へ入っていく。
入場すると前方は埋まっているが、後方の上り框は空いていた。
ラッキー!友人たちと壁際の一段高いところを確保することが出来た。
背の低い我々にとってはこの段があるかないかで大違いなので、これでアジカンが隅々まで見えるぞ!とライブへの期待度は高まっていく。
18時過ぎ、ついに照明が消えてアジカンが後方の階段から降りてきて舞台へと上がっていく。プロレス方式の入場も磔磔ならではの楽しみだ。
やまちゃん、潔、健ちゃん、そしてゴッチが所定の位置についたところで何度も聞いたイントロがフロアの歓声をかき消す。
ついに始まったライブは、今まで過去たくさんアジカンのライブを見てきたけれどTOP3に入る楽しさだった。
音がダイレクトに胸郭を震わす感覚や、会場の熱気、メンバーが終始楽しそうだったのがもう最高に良かった。大きい会場でするのもいいんだけど、こうやって小さい箱で一体となってするライブ、ここからしか抽出できない良さがあるんだなあ。
思えばアジカンの音楽と共に、人生の半分以上を一緒に過ごしてきた。
いつも音楽はそこにあって、元気をもらったり、背中を押してもらったり、時にいろんなことを考えたり。
アジカンのステージ上、ゴッチのアンプの上には随分昔からチベットの国旗が掲げられていたが、それはNO WARという置物に変わっていた。(旗は違うところにあったのかもしれないけれど、私の位置からは見えなかった)
彼らのたとえ遠く離れた国で起こっている事象でも「理解したい」「傍に立ちたい」という想いは昔から今日まで変わらないことが伝わってきたし、「ミュージシャンが政治を語るなんて烏滸がましい」って言われても意志を曲げなかったアジカンを本当にすごいと思う。
私より少し上の世代だけれど、ああいう風に生きていきたいなと思うロールモデルの一つでもある。
これから日本を離れて遠い国に住むに当たって、不安はないかと聞かれることがある。
大きな括りでは不安は生きていれば大小違わず常に付きまとうものだと思う。
肌の色や人種の違いで嫌な思いをすることがあるかもしれない。
実際、タンザニアの農村部にアジア人はほとんどいないし、好奇の眼差しで見られることもある。生活習慣の違い、文化風習の違い、言語の違い、言い出したらキリがない。
現状、起きてないことを憂うだけの時間は持ち合わせていないので不安はない。
どこで生きていったって、結局同じ悩みを持つのがヒトなんだし、そうなった時に考えたらいいと思っている。
そして、どんな時でもアジカンの音楽は私の傍にいてくれるし、電気がなくてスマホで曲を再生できなくなっても私は彼らの音楽を口ずさむことができる。
タンザニアの草原で大声で大好きな惑星を歌うことだってできるんだから。
音楽はいつも傍にいる、不安になっても、辛いことがあっても大丈夫。
そんな風に思わせてくれるアジカンの力強いライブだった。
本当にチケット当たって良かった、ありがとうローチケ!
ちなみにゴッチがやっているクラウドファウンディング、もう少しで達成できそうなので未来のミュージシャンを育てる活動に賛同される方がいらっしゃれば協力お願いします。
↓以下セットリスト↓
フラッシュバック
未来の破片
エントランス
Re:Re
Little Lennon
エンパシー
夜のコール
或る街の群青
ナイトダイビング
嘘とワンダーランド
お祭りのあと
荒野を歩け
橙
惑星
海岸通り
(アンコール)
マーチングバンド(弾き語り)
ボーイズ&ガールズ(弾き語り)
雨上がりの希望(コスモスタジオ)
冷蔵庫のろくでもないジョーク(コスモスタジオ)
迷子犬と雨のビート
出町柳パラレルユニバース
京都らしいセットリストでした、素晴らしい音楽を届けてくれてありがとう。