石垣島でウェディングフォトを撮ったのち、4日間石垣島を満喫した。
ロマは日本に来てからずっと不思議に思っていた。
「スーパーで牛乳や牛の肉売ってるのに、牛見かけないんだけどどこにいるの?」
じゃあ牛を見に行きましょう、ということで宿でレンタサイクルを借りて石垣島を巡ることにした。翌日11時までの返却で1台500円で貸してくれた。
石垣島の市街地を自転車で駆け抜け、山の方に向かっていく。
ゆるい坂道を登っていくと私が先に走っていたのにロマに追い抜かれて、置いて行かれた。
ロマの脚力に勝てるわけないんだから手加減してよとぼやく妻を置き去りに、高速ケイデンスでどんどん先に行っちゃう夫。
程なくして牛の匂いがしてきた、前を見るとロマも臭いの方向を探している。
大きな薄緑色のトイレットペーパー型の置物の横に牛舎が見えてきた。(後々、石垣在住の友人に大きな薄緑色の正体を聞くと干し草だった。)
立派な牛が牛舎の内外で草を食んでいる、石垣牛だろうか?牛舎を掃除している人影もあった。ロマは嬉しそうに牛を見て、口笛を吹いている。
マサイ族は牧畜民なので、牛が財産であり、パートナーであり、最も大切な存在なのだ。
人んちの牛であっても、牛を目の前にするとスルーできないのがマサイの性。
石垣の牛はとてもふくよかでいい牛だと喜んでいた。
自転車で畑の畦道をさらに進むと、首輪をした真っ白な山羊にあった。
ペットなのだろうか、山羊は繋がれていて私たちと目が合うと「メェェェ〜」と鳴いた。
マサイ村で私が遊んでいた仔山羊も今頃大きくなっていることだろう。
日も暮れてきたので、宿に向かって自転車を漕ぐ。
泊まっていたホテルの目の前にある人工島には猫がたくさんいた、みんな丸々といい感じの体格をしている。
ロマがYouTubeで猫の鳴き声を流すと、どこからともなく猫が寄ってきて囲まれた。
「ワオ!ソーメニーパカ!」パカ=猫(スワヒリ語)
猫ちゃん耳が桜カットになっていたので、地域猫なのかな?
石垣市内をぐるぐる回って、疲れて宿に戻った頃に海に沈む夕陽が綺麗に見えた。
やっぱり海っていいなぁ〜と海なし県民は思うのだった。
↑撮影者:ロマ