メイタタのしもべ日記

タンザニア出身マサイの夫と日本人妻の日常

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ふるさとの味

ロマが日本にいた6週間。

色んな日本食に挑戦して、カツ丼やラーメン、ハンバーグを美味しい美味しいと食べていた。(魚介類は食べる風習がないので除く)

 

「美味しい?」

「美味しいよ、これ好き。」

タンザニア料理恋しくない?ウガリ、食べたくない?」

「うん、大丈夫だよ。」

そうは言っても、自分が食べ慣れた味から離れるのは辛いもの。

普段、特段食べたいと思わないものだって「食べられない」状況にあると恋しくなるものだ。私は海外生活が長くなると、お味噌汁や漬物が恋しくなる。

 

そこで、ロマに内緒でタンザニア料理のお店を探したらあった!

京都の中書島タンザニア出身のママがやってるレストランを発見。これはロマを連れて行ったら喜ぶに違いない!どこに行くか内緒でロマを連れ出すことにした。

 

「どこ行くの?」

「着いてきて〜いいとこ行くよ!」

京阪電車に揺られて中書島駅に到着、地図を見ながら5分ほど歩くとお店が見えてきた。

お店の外にメニューが貼ってある。

流石に何かを察したロマ、お店の前に立ってメニューを眺めている。

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「えーっと、ウガリ…ウガリ?!オッオー!ニャマチョマ!わーお、すごいねー!」

よほど嬉しかったのか、お店の前でジャンプしている。

お店の中に入ると、タンザニアンのママが迎え入れてくれた。

「カリブ〜(いらっしゃい)」

ロマはママと久しぶりのスワヒリ語トークに花を咲かせている。

もう一人、スタッフの女性が居て日本に来て間もないのだという。

お店はテーブルとカウンターがあって、入ってまっすぐ上のところにあるテレビはタンザニアの番組が流れていて、ティンガティンガのアートもあってタンザニアに帰ってきたみたい。

 

私はピラウという炊き込みご飯、ロマはウガリとムシカキ(串)、タンザニアで有名なジン「コニャギ」も注文。

1ヶ月ぶりに食べたタンザニア料理は美味しかった。

ロマは黙々とウガリを食べている。

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コニャギも飲み干し、嬉しそうにタンザニアの友達にテレビ電話をかけるロマ。

「今ね、タンザニアに帰ってきたんだよ。」

「いや、嘘やろ。昨日日本におったやん。」

「そうかな〜?これ見て」

とお店の中をぐるりとみせると、友達も騙されていた。

それくらい、お店の中はタンザニアだった。

ママは結婚して日本に来て二十数年になるらしい、日本語はペラペラ、スワヒリ語と自分の民族の言葉も喋れるマルチリンガル!(もちろん英語もいける)

とっても美味しい料理を食べて、ルンルンで帰路についた私とロマ。

 

「なんでウガリ食べたいって知ってたの?」

「海外で長いこといたら、ふるさとの味が恋しくなるって知ってたから。大丈夫って言っても本当は食べたかったんでしょ?」

「もー!!君は最高のワイフだよ、ありがとう!」

私もこれからふるさとの味が懐かしくなる日が来るんだな、となると今のうちにいっぱい食べとかなきゃ!そう思って食べまくっていたらしっかり太ってしまった。

タンザニアで痩せることを期待して、今は日本の味を堪能します。

 

旅立ちまで、あと9日。


アール エム アシリ カフェ アンド ダイニング
080-3139-6347
京都府京都市伏見区東浜南町694-7
https://tabelog.com/kyoto/A2601/A260601/26027006/
タンザニア料理が食べたくなったらぜひ!