メイタタのしもべ日記

タンザニア出身マサイの夫と日本人妻の日常

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マサイ村の序列

明けましておめでとうございます。

オフラインで書いたブログが2回も消えて、書き直す気が起きないので新しいのを載せます。

 

うっすら思っていた、私ってこの村で上から数えた方が早いんじゃないかって。

 

うちの集落はロマのおじいちゃん(長老)の血の繋がった家族が住んでいる。

①おじいちゃんと第四夫人の家族

②お父さんとお母さん家族

③お父さんと第二夫人の家族

④叔父さんと第一夫人の家族

⑤叔父さんと第二夫人の家族

⑥おばあちゃん(第一夫人)

⑦伯父さん

⑧血縁関係のお母さんと子ども2人

⑨よくわからないけどおじいちゃんの血縁のお姉さんと男の子

私がわかる範囲ではこれくらい、何故なら⑨はよく入れ替わるし誰が誰だかわからないまま新しい人が来たりする。

 

おじいちゃんとおばあちゃん(第一夫人)の間には10人子どもがいる。元々は11人いたけど1人お亡くなりになった。

10人の子どものうち5人男性、5人女性。

そのうちの男性3人がうちの村に住んでいる。

ロマのお父さんは上から2番目、叔父さんは7番目、伯父さんは9番目。

 

9番目の伯父さんはロマとほぼ同じ年齢で、私より年下なのは最初から知っていた。

でも、最近生まれた赤ちゃんを見てふと思った。叔父さんの子どもの年齢を考えるともしかして私より年下なのでは…?

そしてその奥さんたちも年下…?

 

「そやで、知らんかった?タタより上なのはおじいちゃん、おばあちゃん、お父さん、お母さん、第四夫人やで。」

「なんと!!他のママたちは?お父さんの第二夫人も?ネイマのママも??」

「みんな年下。」

「叔父さんは?!!」

「下やで、村のみんなタタの年齢知ってる。若く見えるから誰も信じてないけど。」

 

ガーン!!

衝撃、この村に初めて来た日から1年8ヶ月、ずっと下っ端の気分でみんなに挨拶してたのに!!

だから私が「シカモー」って挨拶するとみんな笑ってたのか。(シカモーは目上の人にする挨拶)

まあ私が一番下っ端であることは明確なので、シカモーで貫こう!

 

ややこしいもので、おじいちゃんと第二夫人の一番下の子どもはまだ学生で、ロマは年齢的に上だけど序列でいうと彼の方が上なので従わなくてはならない。

例えば朝、長老を中心に村の男性が集まって会議をする時に椅子が必要になる。

子どもたちと女性が椅子を持って行って、そこで飲むチャイも全て準備する。

途中で参加者が増えると、ロマや叔父さんがその辺にいる子どもに「ロリカ(椅子)」というだけで子どもは走って各ご家庭に椅子を取りに行く。

一時が万事こんな感じで、上の者は自分が動かなくても全て口で言うだけで良いのだ。

ちなみに椅子も飲み終わったコップも全てそのまま置いていく、あとで子どもか女性が来て片付けていく。

 

最初はすごく違和感があって、それくらい自分で取りに行きよしって思ってたし、せめて自分の使った椅子は自分で家に持って帰ったら?とロマに聞いたら「それもそうやなあ」と一緒に椅子を持って帰るようになった。

でもきっとロマも子どもの頃は「ロリカ!」と叫ばれたら走って椅子を取りに行ってたんだろうなあ。

 

とりあえずこの村で年齢的には上から数えた方が早いけど、ここに住んでいる歴でいえば下から二番目だ。先日生まれた赤ちゃんが一番下だが、この子がマサイ語を話し始めるのが早いか、私のマサイ語習得が早いか…?

いつまでも下っ端でシカモー!と挨拶している未来が見えるのであった。