メイタタのしもべ日記

タンザニアのマサイ村に嫁いだ日本人の日常

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マサイの服の着方

うちの村ではみんな伝統的なマサイの衣装を着て暮らしている。

子どもたちも大体マサイの服を着ているが、学校は制服があり校則もあるのでビーズのアクセサリーは外さなければならない。

長期休みの最後の日には、妹たちは腕のブレスレットや足のアンクレットを解いてまた新しいアクセサリーに作り替えられていく。

 


女性の服は一枚布を纏っており、10代半ばくらいまでは1枚、それより大人は2枚布を纏っている。

洋服みたいにサイズがないから長く着られる。

 


普段私はマサイの服を着ているので、どんなふうになっているのか解説。

 


まず1枚目は巻きスカートの要領で、足を少し開いたくらいの幅で巻く。

この時に裾の模様の出具合と長さを調整する。

 

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ベルトをする。
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余った布はベルトの外に折る。

これで下は完成。

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2枚目は上半身を覆う。

1枚目と同様に裾の模様の出具合を見ながら、右肩に布を寄せて安全ピンで留める。

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私は安全ピンで留めているが、紐を使って2箇所を括って留める方が主流。

 


これで終わりだが、右の脇がガラ空きなので私はもう1本安全ピンで留めている。

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上と下で色を入れ替えてもいいし、別に同じ裾の柄じゃなくてもいい。

バリエーションは色々。

ビーズのネックレスをたくさんつけて完成。

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ちなみに1枚の場合は、裾を半分くらいまでずらして右肩で括る。

後はベルトを巻いて調整するのだが、このベルトがとても可愛い。

全部ママの手作りで、ビーズが縫い付けられている。縫うというか、キリで穴を空けてそこに糸を通してビーズを入れていく。

一つ一つデザインが違うのも素敵。

 


男性は筒状になった布を右肩で括って留める。

ベルトをして長さを調整し、その上にもう1枚パレオを羽織って完成。

腰にはルングという武器と、ナイフと小さなポーチを携えるのがお決まりのスタイル。

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ちなみに洋服のことは「スワヒリの服」と表現される。

もう1ヶ月くらいスワヒリの服着てないけど、日本に帰るとき必要なのでスーツケースで眠っていてもらおう。