メイタタのしもべ日記

タンザニアのマサイ村に嫁いだ日本人の日常

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マサイ村の子育て事情

ナナミが生まれて、間近で赤ちゃんのお世話を見ている今日この頃。

 


日本の子育て事情とかけ離れているので、たまひよクラブは参考にならなさそう。

そういえば結婚する時、一応ゼクシィ買ったけど何一つ掠らなかった。

結婚といえばゼクシィでしょ!(単純)と飛びついてみたけれど、これは日本で結婚する人が買うやつだった。間違えた、ゼクシィは悪くない。

 


まず、赤ちゃんは保温命。

タンザニアはあったかいけれど、うちの村は高度も高いのか夜は冷える。

朝に結露が出来ている日もある。

赤ちゃんは頭の先から爪先まで布でぐるぐる巻きにされ、その上に更に布を掛け、最後はブランケットを掛ける。

一見するとどこに赤ちゃんがいるのかわからない。

昔ながらのマサイの家で子育てをするので、電気は通っていない薄暗い灯りの中で生活する。

 


日本は沐浴だが、こちらはそんなに頻回に洗わない。

それより保湿、オイルで身体中をテカテカにして布で保温する。

時々、家の中でタライのお湯で洗われているが頻度は定かではない。

 


そしてオムツ、この村で私はオムツとお尻拭きを見た事がない。

日本ではこれが無いと始まらない、出産祝いでオムツタワーがあるくらい重要なアイテム、オムツ。

結論から言うと、オムツはない。

直に布でぐるぐる巻きにする→オシッコまたは便が出る→布ごと変える。

便は大人と同じく葉っぱで拭く。葉っぱがお尻拭き。

 


ナナミの出産祝いに来てくれた近所の人は、洗濯洗剤と石鹸をプレゼントしてくれた。

今日もナナミを抱っこしていると、太ももがじんわり温かくなった。

洗濯物が増えるので、洗濯洗剤は重宝する。

 


その後、1歳になっても2歳になってもオムツはない。

元々、トイレは人目につかないよう、野に放つスタイルなのでトイレトレーニングなるものが存在しない。

ある程度の年齢になるまではパンツも履かないので、1歳のネイマは私の目の前で布を持ち上げプリッとお尻を出して用を足した。

ダダ(お姉さん)はそれに砂をかけて、塵取りで根こそぎ回収して森に返していた。

パンツ履かないどころか、時にはズボンも履かずに走り回ってる1、2歳児。

 


オムツを使わないからか、1歳児でも便意や尿意を感じたら、自分で着物をめくって排泄する。

日本も昔はこんな感じだったのかな。

私が赤ちゃんの頃は布オムツで、出かける時だけ紙オムツだったらしい。

 


今日もナナミを包んでいる布がたくさん洗濯され風にはためいている。

SDGsの最先端がここにある。

 

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