メイタタのしもべ日記

タンザニアのマサイ村に嫁いだ日本人の日常

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井戸作り宣言

2月1日に雨が降ってから今日まで、一切雨が降らない。

もう牛や羊、山羊が食べる草が枯れてきている。

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村の近くの貯水池も、先週ついに空になった。

正確には水はほんの少し残っているけれど、緑色に変色して変な匂いが立ちこめているので使えない。

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村のママたちはみんなで協力して4頭のロバを連れて遠くのダムまで水を汲みに行く。往復3時間はかかる。

 

 


20Lの黄色いタンクを4つ、ロバに載せて運ぶのだが毎日行かないと生活用水が間に合わない。

洗濯、食器洗い、掃除、シャワー、子牛に飲ませる分などなど。

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幸い、私の家のタンクにはまだ少し雨水が溜まっているので料理はその水を使っている。

でも、それもあと何日という所だ。

なくなればダムで汲んできた濁った水で調理することになる。

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これはうちの村に限った事ではない、近隣の村もみんな同じ状況だ。

うちの貯水池に水があった時は、そこに水を汲みに来ていたが、それも無くなってみんな遠くのダムまで歩いて水を汲みに行く。

 


それが出来ない人はお金を払って、バイクや車で水を運んでもらう。その水だって綺麗な水ではない。

ここで一番綺麗なのは雨水だ。

 


上水道が整備されておらず、雨水頼りの生活はここで暮らす人たちにとってはいつもの事。

でも、私はあの濁った水を飲めないので、綺麗な水がいつでも手に入る環境を作りたい。

 


いや、作る。作ろう。

みんなが安心して飲める水をうちの村につくれば、うちだけじゃなくて近隣の村も飲料水が確保できる。

もうあんなに遠くまで泥水を汲みに行かなくてもいい、泥水を飲まなくてもいい。

 


ロマに頼んで井戸掘りがどれくらいの値段なのか聞いてきてもらった。

「業者にもよるけど、学校に作った井戸、ポンプありジェネレータ付きで300万円やって。」

 


300万円?!

 


高いのか、高くないのか、井戸の相場がちょっとわからないけど今の私に出せる額ではない。

とにかく業者にいくらかかるか聞くところから始めよう。

千里の道も一歩から。