メイタタのしもべ日記

タンザニアのマサイ村に嫁いだ日本人の日常

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ニワトリとの戦い

うちの村のニワトリはみんな放し飼い。

夜だけ家の中に入って眠り、日中は外を走り回っている。

ヤギも牛も日中は放牧で出歩いて、夜は囲いの中で休んでいる。

ハイエナがいるから襲われないようにそうしているらしい。

さらっと言ってたけどハイエナいるんや…。

 


日中家の中は暑いので扉を開けているが、構わず侵入してくるニワトリ、ヤギ、そして子牛。

ニワトリは餌を求めて、ヤギと子牛は水を求めて入ってくる。

先日ちょっと目を離した隙に、部屋いっぱいのヤギがいて思わず日本語が出た。

「何してんねん!!」

ヤギを追い払い、ヤギ臭のする部屋を換気のため両方の扉を開くと今度は子牛が入ってきた。

 


子牛を追い出して一息ついて、トイレに行っている間に事件は起きた。

帰ってくると10羽のニワトリが部屋の中で

「コケーッッッココココココ」

と何かをついばんでいる。

後ろから覗き込むと、先日タンガに行った時にロマが買ってくれたバナナが食べられているではないか!!

 


怒り心頭、マサイスティックを振り回しながら呪いの言葉を吐くとニワトリは一目散に逃げていった。

残された変わり果てた姿の無惨なバナナ。

1個は半分食べられて、もう1個は突かれていた。

こうなってはもう食べられない。

泣く泣く手放すと、目の前でニワトリたちが再び大集合でバナナをついばみはじめた。

 


2025年今のところ一番腹が立って悲しかった出来事がニワトリにバナナを食べられた事。

文字にすると平和だが、食べ物の恨みは忘れない。

 


ロマにいかに腹が立ったか10分力説すると、一言も挟まずに頷いて聞いてくれた。

きっと「うちの妻はバナナでこんな怒るんや。」と思われただろうが、誰かに言わないと腹の虫が収まらなかったのだ。

 


後日ロマとバイクで走っていると、道端で轢かれたニワトリが落ちていた。

みんな放し飼いだから、こういうことも起きる。

もし轢いてしまったら、飼い主のところに行ってお金を払って解決するらしいが気がつかず行ってしまう人もいる。

ニワトリも頑張って生き延びてるんだな、と思ったが部屋の中に侵入してくるのは許さない。

まだまだニワトリとの戦いは続く。

 

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