タンクを買って10日目、ようやくフンディ(大工さん)が家に来た。
前回のフンディではなく見知らぬ顔が4人。
流石に何回言っても来てくれないフンディに愛想を尽かしたロマが隣町から呼び寄せたのだ。
ママの家の設計を見て、ロマとどうやって貯水タンクを設置するか相談している。
家の構造上、家の裏部分はある程度屋根の高さがあるが、表部分が低く作られている分高低差を作るために長いパイプが必要になる。
とりあえず今日は雨樋を設置する工事に取り掛かってもらった。
元々設置してあった簡素な雨樋を取り外し、飛び出ている木をノコギリで切り落としていく。
そこに平たい板を打ちつけて、その上に雨樋の支柱を設置し雨樋を取り付ける。
表部分と裏部分に雨樋を設置し終わった頃には15時だった。
今日も晴天で暑い中、水も飲まずに大変だなと思っていたらラマダン中だった。
始まったばかりでまだまだ続くラマダン、飲まず食わずの炎天下作業は大変。
2日目も朝8時には着工。
この日は基礎部分の工事で、タンクを載せるための土台を作る日だった。
まず地面を円形に掘り、そこにブロックを敷き詰めてセメントを流し入れる。
その上にまたブロックを置き、セメントで固める。
そのセメントを作るのも、村外れの砂をバイクで何度も運んでセメントと合わせて泥水で練るという工程を挟んでいる。
3日目はセメントが固まるまで待機。
その間にタンクにコックを付けたり、うちのタンクの不具合を見て修正案を練ったりしていた。
4日目、土台が固まったのでセメントの上にタンクを設置。
タンクから水を得るためにコック部分の一部を掘り下げて、バケツが入るようにした。
そしてそこに水が溜まらないように排水溝も作った。
これがうちのタンクの場合、基礎部分をブロックで底上げしなかったため水を汲む時いちいち腰を折り曲げて重たいバケツを引き上げないといけない状況になっている。
排水溝もないので、降った雨がそのまま溝に溜まってボウフラが沸いてマラリアの原因を作ってしまっている。
なんでそんな工事の仕方にしたのか疑問だが、フンディさんが後で修正しましょうと言ってくれた。
雨樋からタンクまでをパイプで繋ぎ、連結部分にシリコンを塗布してついに完成。
これでママの家はいつ雨が降っても安泰だ。
残りの貯水タンク、あと4つ。
クラファンは担当の方に相談中。
今日は15秒くらい雨がぱらりと降った、雨季が近い。
急がなくては!