メイタタのしもべ日記

タンザニアのマサイ村に嫁いだ日本人の日常

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店番

水曜日は村でマーケットが開かれるので、大勢の人で賑わう。

ローズ(妹①)と私は買い物を済ませて家に帰ったが、ロマは昼からバーを開けて働き始めた。

 


夜9時、突如バイクに乗ったスタッフのムペンバがうちに現れた。

「ロマが呼んでる。」

またよからぬ事だろうか?バイクの後ろで揺られながら、小雨の降る夜の道を走る。

店に着くと、カウンターには4人のお客さんが居て楽しそうに談笑している。

「タタ!良かった、お客さんいっぱいで助けが欲しかったから呼んだんよ!」

「お客さんいっぱい?」

「スタッフルーム覗いて見て」

 


促されるままスタッフルームに行くと、狭い一部屋に人がギュウギュウとひしめき合いながらテーブルを囲んでいる。

入ってすぐ目の前に、テナントオーナーのカサカが座っていて、隣にはマサイの男性たちとスワヒリの女性が座っていた。

「おータタ!おいでおいで、ここ座りなさい。」

カサカに挨拶すると、宴に招待された。

テーブルの上にはHappy Birthday と描かれたホールケーキが置かれている。

どうやら誕生日パーティのようだ。

「タタ!」

後ろから聞いたことのある声がする。

振り返るとコイカイ(叔父さん)がいた、あの一件以来うちの店に来ているのを見たことがなかったが、どうやらロマと仲直りしたらしい。

生まれた時からずっと一緒に育った仲はそう簡単には壊れないらしい。

 


丁重に宴を辞退して、バーの方に戻る。

4月はザンジバルに出稼ぎに行っていたマサイが帰ってくるシーズン。

すなわち、みんなお金を持っていてうちに飲みに来てくれるお客さんが増える。

カウンターで飲んでいた2人のマサイ男性も昨日ザンジバルから帰ってきたのだという。

 


みんな飲む飲む、瓶ビール小1本2000シル(120円)がみるみるうちに減っていく。

ビールだけではなく、コニャギというジンやCucaというvodkaもよくオーダーが入る。

水のようにお酒を飲んで、ずーっと話している。

私に話しかけてくれるスワヒリのおじさんと、マサイのお兄ちゃんの3人で英語とスワヒリ語とマサイ語を駆使して会話する未来を誰が予想できただろうか?

どうやらスワヒリ語が少しは上達したらしい、おじさんの言ってることは何となく分かるようになった。

 


宴会は延々と続き、私の瞼は強い引力で惹かれ合い、もう目を開けている時間の方が短くなってきた。

これは朝まで続く予感がする、私の体力では徹夜はもう無理!

察したロマが「何時に閉めようか?」と聞いてくれてようやくお店を閉めることになった。

午前1時、呑兵衛たちは「まだ飲む!」とビールを飲み干して次のお酒をオーダーしようとしている。

ロマがもうラストオーダーだから、と宥めすかしてようやく閉店。

 


ロマは毎日これをしているのかと思うと、頭が下がる。

「いやー今日はタタ来てくれたから売り上げすごく良かったよ、ありがとう。」

「ロマが働いたからでしょ、私はカウンターで立ってただけだよ。」

「お客さんのオーダー聞いて、お金のやり取りして、さらに世間話もしてたやん!いっぱい働いてくれてありがとう。」

お客さんが多い時は私もこうやってカウンターでオーダー聞いたり、お金のやり取りする方が効率もいいしお客さんも待たせなくて済む。

もっとスワヒリ語学んで、お店の手伝いが出来るように頑張ろう。

 

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