メイタタのしもべ日記

タンザニアのマサイ村に嫁いだ日本人の日常

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マサイ村生活5ヶ月

マサイ村に来て5ヶ月が経った。

3月くらいまでは自分の生活リズムや、自分のやりたいことが遂行できずになんとなくフラストレーションを感じながら過ごしていたように思う。

ロマは私のことを全面的にサポートしてくれるし、家族も優しくて何も心配することなどないはずなのに、自分の意思でやりたいことをやれない環境というのは少しずつ自分の心に澱を溜めていった。

例えば、スパゲッティが切れたから買いに行きたいと思っても、村から出ようと思ったら誰かの手を借りなければならない。

隣村まで歩いていくには危険で、バイクタクシーに乗るにもロマが信頼したドライバーでないといけない。

これは私に限ったことではなく、妹たちも同様。

 

よく荷物の運搬を頼むキセゲというスワヒリのドライバーがいるが、妹たちを任せることはできないという。

「キセゲはすぐに動いてくれるっていうのが良いところだけど、妹やタタをキセゲに任せようとは思わない。そこまで信用してない。何かあってからじゃ遅いから。」

ここでは私はとても目立つので、ロマが心配する気持ちもわかる。

でもそれが時々、すごく息苦しくも感じるのだ。

そのことについてロマと話し合い、だからどうして欲しいってことはないけれど私の気持ちを知っておいて欲しかった。

「ロマのことすごく羨ましい、好きな時に好きな場所に行けて、自分で決められて羨ましい。私は日本ではずっと自分で決めて自分で決断してきた。仕事も住む場所も食べるものも、バックパック背負って世界中旅するのもでも全部自分で決められた。ここではそれが出来ない。」

「話してくれてありがとう、タタの気持ちはわかったよ。」

話を聞いてもらうだけで幾分か気持ちは楽になった。これが3月の上旬の話。

 

そこからクラウドファンディングが始まって、ガラッと変わった。

もちろん、ロマの手を借りなければインターネットのギガすら買えない状態は変わってなかったが、自分が担当するべき仕事ができたのが良かったのかもしれない。

毎日クラファンのページを更新し、支援者の方にメールを打ち、活動報告に載せるための写真を撮り、「やるべきこと」が出来ると毎日に目的ができた。

ようやく自分のやるべきことを見つけて、毎日手探りでも充実した日々を送るうちに「ここで私は何もできない」という無力感を感じることは少なくなっていった。

4月30日にクラウドファンディングが終了するまではあっという間の日々で、色々悩んでいたのはなんだったのかと思うほどスッキリした気持ちで過ごすことができた。

マサイ村での社会的な居場所を見つけた気がした。

5ヶ月目にしてようやく身体的にも精神的にもマサイ村に適応してきて、ここから私にどんなことができるか今はとてもワクワクしている。

来月でマサイ村生活半年、あんまり先のことは考えず今日を精一杯生きよう。