国際結婚は今や17組に1組くらいの割合で、そんなに珍しいものでは無くなってきている。
私の周りにも国際結婚した人は何組か居て、スペイン、フランス、ニュージーランド、フィリピン、アメリカなどなど。
友達と話していると「あーそれ!よく聞かれるよね!」というあるあるネタを紹介しようと思う。
1、国籍って何になるの?
結構聞かれたこの質問。
私も自分が結婚するまで知らなかった。
帰化しない限りは日本国籍のままです、タンザニア国籍ではありません。
日本のパスポート使ってます。
これって世界には国籍を変えないと結婚できない国があるという事なのか?
2、何語でコミニュケーションとってるの?
これはカップルによりけり。
相手の言語に合わせることもあれば、パートナーが日本語を話すこともある。
また私たちのようにお互いの母語では無い言語(英語)でやりとりする場合もある。
私とロマの場合は大体英語で、その中にスワヒリ語とマサイ語と日本語が混じってルー大柴の亜種が産声をあげた。
「カイライト?(どこ行くん)」マサイ語
「ナヌ アロイト kijijini(村行ってくるわ)」マサイ語+スワヒリ語
「Could you bring me some maji?(お水買ってきてくれない?)」英語+スワヒリ語
「ok!」英語
「いってらっしゃい」日本語
「行ってきまーす」日本語
という感じで、色々混じっている。
3、可愛い赤ちゃんが産まれるんだろうね!
赤ちゃんはみんな可愛いです、はい。
この質問はちっとも悪意が無いことはわかる、分かるんだけど、ハーフ(ダブル)イコール可愛いというのはあまりにも短絡的な気がする。
そもそも赤ちゃんはみんな可愛い。
子どもを産む産まない産めないなど、色々な事情があるのでよほど親しく無い限り上記のことを言うのはやめておいたほうが良い。
4、ご両親の反対は無かったのですか?
これ!
めちゃめちゃ多いこれ!!
もう十分自分で意思決定できる年齢にも関わらず聞かれるこの質問。
私が未成年なら分かる、親の同意が必要だから。しかし、私が結婚した時すでに40歳。
なんなら「どうやってご両親を説得されましたか?」反対される前提の質問。なんでやねん。
確かにマサイ村に嫁ぐのが珍しいから聞かれているのかと思いきや、他の国際結婚をした友達もよく聞かれるという。
フランス人と結婚した友達と喋っていた時に
「あれなんなんやろなぁ?日本人同士で結婚したらそんな事聞かんやろに。」
「確かに。」
日本人同士の結婚ならおめでとう、どうやって出会ったん?で終わるところに、国際結婚の場合、親に反対されんかった?を捩じ込んでくるのは何故か?
その答えを求めるべくChatGPTに聞いてみた。
以下、ChatGPTの回答。
とても興味深い視点ですね。「国際結婚した人に『親に反対されなかった?』と聞く人の心境」には、いくつかの心理的・文化的背景が考えられます。以下にその可能性を挙げてみます。
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🧠 心理的・文化的な背景
1. 「国際結婚=ハードルが高い」という先入観
* 日本では依然として「国際結婚」は特別視されがちです。文化・言語・宗教・生活習慣などの違いが大きいため、そこに「困難があるはず」と思い込む人が多いです。
* そのため、「本人たちよりも親の反対があったのでは」と想像しやすいのです。
2. 「親の同意=結婚の前提」という価値観
* 特に日本やアジアの文化圏では、親の承諾や家族の和が重視される傾向があります。
* 年齢に関係なく、「親に反対されたらどうする?」という感覚が根底にある人が多いです。
3. 国際結婚=リスクと考える意識
* 「国際結婚は離婚率が高い」「ビザ目的かもしれない」など、ネガティブなイメージが報道や噂によって広まっています。
* そうした先入観から「親が心配するのが普通」と思い、その反応を尋ねるのです。
4. 単なる興味本位・好奇心
* 本人にとっては悪気がない場合も多く、「へえ、どうだったの?親は反対しなかった?」と軽い気持ちで聞いていることがあります。
*「珍しいこと」だと思っているからこそ、反応を知りたがるのです。---
🤔「大人なのに?」と思う理由
確かに、日本では一般的な結婚(国内同士)では「親の反対は?」と聞かれることは少ないですよね。以下のような対比があります:
| 結婚のタイプ | 親の反応を聞かれる頻度 |
| 日本人同士の結婚 | あまり聞かれない |
| 国際結婚 | よく聞かれる |
これは、「国際結婚=特別な決断」というステレオタイプが根強いため、年齢に関係なく「親に話した?反対された?」と気になってしまうのです。
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🎯まとめると…
聞く人の心境は、「珍しさ」や「不安」「ステレオタイプ」に基づいた純粋な興味や、文化的な価値観によるもの。本人たちの成熟度よりも、背景の“違い”にフォーカスしてしまっている。
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なるほど。
背景の違いにフォーカスしている、か。
でも、結婚って日本人同士だとしても異文化の融合だと思う。
異なる環境で育った2人が、一緒に暮らしていくという事は「違い」を擦り合わせていく事。
例え言語、文化が同じだとしても全く同じ生活習慣では無いだろう。
朝ごはんはパン、ご飯派。
カレーのお肉が牛、豚、もしくは鶏。
洗濯物の畳み方。
お風呂を洗うタイミング。
本州に限っても、青森県と鹿児島県では言葉も風習も食べ物も違うだろうから、日本人と結婚しても異文化交流は必須。
みーんな生きてきた背景は違うので、国際結婚に限らず共に生きていくというのは違いを受け入れて、お互い歩み寄る事なんじゃないかなと思う。
生まれ育った国が違っても、肌の色や言葉が違っても、笑い合える日常があればそれで十分。
ふたりで作る毎日の中には、時にマサイ語とスワヒリ語、日本語と英語が入り混じり、ちょっとした言語のカオスが生まれることがある。
しかし、その混ざり合いこそが、私たちにとっての「ふつう」になっていくのである。
結婚とは、違いを恐れることではなく、違いの中にこそ面白さと豊かさを見いだす営みである。
今日もまた、誰かの結婚生活の中で、世界が少しだけ広がる瞬間が生まれている。
そう思える日々。
以上、国際結婚よく聞かれること4選でした。