メイタタのしもべ日記

タンザニアのマサイ村に嫁いだ日本人の日常

当ブログはアフィリエイト広告を利用しています

日本にてマサイ村を想う

帰国して結構な時間が経過した今日この頃。

そろそろ、日本の生活にも慣れてきたロマ。

しかし、反対にタンザニアが恋しくもある。言葉が通じない日本での生活、友達もいない、タンザニアとの時差は6時間でなかなか家族と連絡を取るのも難しい。

先日、うちのヤギと羊合わせて3頭が盗まれるという事件が発生。

放牧中に盗まれたようで、妹たちが懸命に探したけれど見つからなかった。

ローズ(妹①)は動物たちを何より愛していて、盗まれたショックで寝込んでしまい病院に搬送された。

同じ村に住んでいる叔父さんやババ(お父さん)が盗まれた家畜を探しに行ってくれなかったことに対して、ロマは強いショックと落胆、そして見たこともないような強い怒りを露わにした。

マサイにとって家畜は大切な財産だ。

放牧だって同じ村のみんなで協力してやっているのに、なぜ男性陣は探しに行ってくれなかったのか?

一人でタンザニアに帰る!と息巻くロマ。

烈火の如く怒り狂うロマを宥め、今から帰ってももうお肉にされてるよと帰国を思い止まってもらった。

 

ほかにも、ロマが不在のうちにバブ(おじいちゃん)やババ(お父さん)が妹たちの縁談を進めようとしている。

ロマは兄であるとともに彼女たちの父親役もしている。

ロマのすぐ下の妹は結婚適齢期だが、バブやババが連れてきた男性は酒乱だったり年齢がうんと離れていたり、素行不良など門前払いの人たちばかりだ。

妹たちには、好きになった相手と一緒になってほしいと考えているロマが片っ端から縁談を断ってきて今に至る。

「うちの妹たちはマーケットで売ってる家畜じゃない。ちゃんと尊敬できる好きな人と一緒になって幸せになってほしい。」

おそらく親同士が決めた縁談が多い中で、ロマの考え方は異質なのだろう。

私もロマの考え方に賛成なので、私たちの帰国までに縁談が決まりませんようにと祈るばかりだ。

 

マサイ村を離れた時にまだ小さかったルークやナナミも、そろそろ自分で座ったりするようになったらしい。赤ちゃんの成長速度は目を見張るものがある、私の1年は変わり映えしないが彼らの1年を見ていると人間の進化を感じる。

子犬だったサカモトも、丸々太って大きくなっているしガリガリだったママオルクチもぷくぷくして良い感じになっている。

時々、電波をキャッチして電話をかけてきてくれるママやビビ(おばあちゃん)と挨拶を交わす。声を聞くと寂しくなって、早く向こうに帰りたい気持ちになる。

「マサイ村と日本どっちがいい?」

と聞かれるが、どっちもいい。

マサイ村にいる時は日本が恋しいし、日本にいる時はマサイ村が恋しい。

アフリカ大陸がもっと近くにあればいいのに。

国際結婚で困ったことはほとんどないが、どちらかの家族と離れなければならないのが一番辛いことかもしれない。

 

ロマと遠距離恋愛をしていた頃を思い出す。

電波もない、電気もない、連絡が取れないのは日常茶飯事。

遠くの空を見ながら今日もマサイ村はいつも通りでありますように。みんな怪我も病気もせず元気でいて欲しいと祈るのだった。