メイタタのしもべ日記

タンザニアに住むマサイの夫と遠距離中の看護師

断捨離と心地よい暮らし

5月、新緑の美しい季節。

先日購入したMacBook Airをパチパチと叩いて文章を紡ぎながら、4月に書き忘れた事がまだあったなと思い出した。

 

珍しくこの大型連休はお休みをいただきゆっくりしている。(一応昨日と今日は待機業務なので病院から呼ばれたら出勤するシステム。)

昼ごはんでも作ろうか、昨日奮発して買った牛ステーキ1200円の4割引を冷蔵庫から取り出し常温に慣らす。塩を振り、いざ焼かん!

「ピーーー」

ん?フライパンの位置を調整してみる。

【Error】
あれ?なんで???

もしかしてこのフライパンIH非対応???

 

数年ぶりに引っ越しをして、今住んでいるこの物件はオール電化

そう、4月の初旬に引っ越しした私は1ヶ月間フライパンを使う事なく今日まで暮らしてきたのだ。

どんだけ自炊してないねん!と自分にツッコミつつ、目の前のお肉をどうにか焼かなくてはならない。ちなみにフライパンを買いに行くという面倒臭い選択肢はない。

隣に置いてあった片手鍋の底にアルミシートを敷き、油もごま油しかなかったけれどあるものでやっていく。

こんな付け焼き刃みたいな準備でも肉は焼けた。

ステーキソースもないので塩で。良い肉は塩でいいのだ。

ステーキを頬張りながら考える、「ここに越してきて、何作ったっけ…」

 

待機の日は外食一択。

スナック勤務の日は何も食べない。

一週間のうち待機は2−3日、スナックは2日、残り2−3日は家で食べる機会があるはずなのに???

週末に実家に戻ってたから?

いや、何回かは作ったはず。記憶を絞り出して丁寧に裏漉しする。

「全部ラーメンだ…」

週7でラーメンを食べている私、考えるまでもなかった。

今のキッチンは一口コンロでとても狭い。

前の家は三口コンロだったし、作業スペースも広かった。

でも、よくよく思い出すと三口いっぺんに使ったことなどない、そしてほとんどラーメンしか作った事がない事実を思い出したのだった。

 

色々あって急な引っ越しだったが、久しぶりの狭い1K生活をエンジョイしている。

友達に言わせると一度上がった生活レベルを落とすのは大変、そんな狭い部屋に住んで不便じゃない?と聞かれたが、タンザニアのロマの家に比べれば水道あるし電気通ってるし何も不便なことはない。狭いのも案外心地よいものだ。

狭い家に合わせて断捨離も捗るし、いらないものを持ちすぎていることにも気がつけた。

悪いことばかりではない。

好きな言葉は「塞翁が馬」、いいことも悪いことも長くは続かない。

当面、今の生活を楽しもうと思う。