メイタタのしもべ日記

タンザニア出身マサイの夫と日本人妻の日常

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新潟の旅、赤倉高原

新潟の友達家族に連れられて、上越地方に足を踏み入れた。 新潟は細長く、上越、中越、下越に分かれていることを知る。学生の頃、地理でやったんだろうけどさっぱり記憶になかった。 もっと日本のこと学ばねば!(ロマにあれこれ聞かれるし。) 雲ひとつない…

新潟訪問記

先週末は大学時代の先輩家族に会いに、新潟に行ってきた。 人生2度目の新潟。 11月の新潟はさぞ寒かろうと思い、ウルトラライトダウンをインナーにアウターももこもこを着てカイロも装備していったが杞憂に終わった。 どうやら今年は暖かいようだ。 今回は…

マサイ族の夫、初めての日本訪問

24時間の長旅のせいか、時差のせいか起きたら13時だった。 日本に帰ってきたんだなとじわじわ思い出して、横を見るとロマはまだ寝ていた。 無理もない、初めての飛行機、初めての外国、初めての環境。初めてづくしで疲れただろう。 リビングから外を見ると、…

人生初フライト

ケニアのストライキで日本に帰れなかった日から2日後、私たちはダルエスサラームの国際空港に舞い戻った。 今度こそ、日本に帰るんだ! ケニアがどうなっているのかよくわからなかったので経路を変更しタンザニア→エチオピア→香港→日本の経路で帰ることにし…

ストライキ発生!日本に戻れなかった日

母が一人で日本に帰国した頃、私とロマは熱風に吹かれながらダルエスサラームにあるJulius Nyerere国際空港に来ていた。 ロマにとっては初めての飛行機、空港内に入るためにまず荷物検査を受ける。 帰国のルートはタンザニア→ケニアのナイロビ空港→ドバイ→日…

母、一人で帰国の巻

本当は母と私、ロマの3人で一緒に日本に行く予定だった。 タンザニアのダルエスサラームからカタールのドーハ、そこからタイのスワンナプーム→日本帰国の便をとっていた。 タンザニア人であるロマはタイのトランジット時にトランジットビザが必要だったのだ…

マサイ村滞在時間22時間

マサイ村の朝は早い。 みんな5時くらいから起きて、牛の乳を搾っている。 ニワトリが鳴き、山羊が鳴き、牛が鳴く自然の目覚まし。もれなく自動スヌーズ機能搭載なのでずーっと鳴いている。 私はそんな些細な音ではもちろん起きられず、最大限努力して7時に…

やっと辿り着いたマサイ村

昨夜はマサイ村までもう一歩!というところまで来たが、夜遅かったので近くの町に泊まった。 あと1時間でようやく家に帰れる、7ヶ月ぶりのマサイ村だ。 タクシーに揺られながら、町の周辺が変わっていることに気が付く。 「町がどんどん大きくなって来てる…

祝!退院!!タンザニア本土を目指して〜ザンジバル島編〜

ボダボダに乗って病院に向かう、朝日がジリジリと照りつける中汗だくで病院に到着。 ベッドサイドに行くと、ロマがマサイ青年と話している。 毎日、付き添いして昼間はホテルで働いて忙しいはずの青年は私のことも気遣ってくれた。 アッシェナレン!(マサイ…

ザンジバルの医療事情〜ザンジバル島編〜

朝、暗がりの中で目が覚めた。 隣にロマがいない。入院していることを思い出す、夢じゃなかったんだと眠い目を擦る。 朝ごはんにフルーツを買い、ボダボダに揺られて病院に向かう。 病室に入るとお粥を食べているロマの姿があった。マサイの青年が買って来て…

救急搬送からの緊急入院〜ザンジバル島編〜

ウーウーウーウー 救急車の中に響き渡るサイレンは脳をつんざくような爆音で、目の前の車やバジャージ(3輪オート)、バイクを跳ね飛ばさんとするスピードで疾走している。 日本では「緊急車両が通ります、道を開けてください」とアナウンスしながら交差点…

スワヒリ語と猫と私〜ザンジバル島編〜

母とロマの相次ぐ体調不良により、当初計画していたザンジバル旅行はプラン通りにはいかず、療養型旅行となっていた。 朝起きてホテルのご飯を食べ、二度寝に突入しお昼ご飯を求めて街を散策。 お昼を食べたらまた帰って昼寝して夜ご飯を食べたり食べなかっ…

ロマの体調不良〜ザンジバル島編〜

ザンジバル島は今日も晴れ。 本当は友達が滞在しているNungwiに行きたかったのだけど、ロマの体調が思わしくないため中止した。 予定がなくなり、「今日は何しようかな」と考えながらバスルームで身支度をする。 用意もできたことだし、母を誘って散歩にでも…

束の間の安息〜ザンジバル島編〜

アザーンで目覚める朝。 ザンジバルに住んでいる人は9割がムスリムの人々なのでアザーンが流れてくるのだ。 エジプトに引き続きアラームのように流れてくるアザーンを聞いて二度寝。 母はすっかり元気になっていた。恐るべし脱水。 処方してもらった薬を飲…

インド洋の宝石、ザンジバル島

「タンザニアって海あるの?」 よく聞かれるこの質問、東アフリカに位置するタンザニアはインド洋に面している。 ザンジバル島はもともと独立した国だったが、イギリスの植民地になった後に1964年にタンガニーカと合併して現在のタンザニア連合共和国ができ…

ダルエスサラームの夜明け、人生初ロストバゲージの決着

タンザニアに着いた翌日、本来ならばマサイ村に行こうと思っていたのだが母の体調がすぐれない。 流石に70代の母にはエジプトからのタンザニアは堪えたのだろう。 マサイ村まで7時間、最後の1時間はオフロード、今の体調では到底無理でしかもロストバゲ…

怒涛のタンザニア編スタート

楽しかったエジプト旅行が終わって、アスワンからタンザニアのダルエスサラームに向かって出発。 まずカウンターに行くと、「これ、出発時間変更になってて、カイロで乗り継ぎできないから違うチケットに変更するね。」 アスワンーカイローダルエスサラーム…

エジプト、タオルアートの歴史

タンザニア編に行く前に、エジプトで出会ったタオルアートをみんなに見ていただきたい。 2年前の分も遡ってどうぞ! まずは今回のクルーズで出会ったワニ。 口にリモコンを挟むという技が高得点ですね。 猿。 この躍動感、タオルアートはベッドの上という限…

無職の歩き方〜サラバ!エジプト〜

アスワンで迎えるエジプト最後の朝、いつも通り5時にアザーンで目が覚める。 前日は疲れてバタンキューだったので、チェックインを振り返ってみる。 オベリスクナイルホテルはアスワンの4つ星ホテルで、15時チェックインだったのに11時に部屋に案内し…

無職の歩き方〜アスワン、クルーズ最終日〜

クルーズ5日目、いよいよ最終日。 小舟に乗ってフィラエ(イシス)神殿を目指す。 ここもアブシンベル神殿同様にアスワンハイダム建設によって水没の危機にあったため、ユネスコがフィラエ島からアギルキア島に移築、保存された。現在ではアギルキア島がフィラ…

無職の歩き方〜アブシンベル神殿〜

朝4時、母のルーティーンと同じ時間に起床。 私は眠たくてたまらない、夢現のまま朝食ボックスをもらいワゴンに乗り込む。 私たちとメキシコ人カップル、オーストラリア人夫婦の6人を載せたワゴン車は砂漠の中を南へ南へと進んでいく。 初めは暗くて見えな…

無職の歩き方〜エドフ、コムオンボ神殿〜

朝4時、母起床。 72歳の母は毎朝4時に起床する、正確に言うと朝2-3時にはもう目覚めてしまっているがすることが無いので4時まで布団で待機しているらしい。 一方私は、放っておけば昼まで眠り続けるロングスリーパー。 朝4時から何やらゴソゴソとパッキング…

無職の歩き方〜ナイル川クルーズ出航編〜

王家の谷から帰って来て、お昼ごはんに舌鼓を打ち、いい感じに微睡んでいた午後。 ついにルクソール河岸からアスワンに向かって船が動き始めた。 船の中は広く、一番下の階はレストラン、地上階がレセプション、2階3階が客室とバー、甲板にもバーがあって乗…

無職の歩き方〜王家の谷〜

クルーズ船の朝は早い。 なぜなら、太陽が上って暑くなる前に観光をスタートさせねばならぬ。 私たちがミイラになるわけにはいかないのだ。 6時過ぎに眠い目をこすり朝ごはんに向かう。 7時にみんな遅れる事なく集合し、いざ王家の谷へ。 チケット売り場で順…

無職の歩き方〜ルクソール編〜

カイロ空港から1時間、ルクソールにやってきた。 空港の外にはトリップアドバイザーで予約したツアーのガイドさんが待っていたので、迷う事なくツアーに参加できて一安心。 今回は一人旅ではなく、母を連れているのでいつもの適当な感じではいかん!と気を引…

無職の歩き方〜2回目のピラミッド〜

2022年10月。 コロナの隔離政策が解除された頃、私はバックパックを背負って1人でエジプトに来ていた。 それから2年、今度は母を連れてエジプトに来ている。 2回目のピラミッドは現地のツアーを申し込む事にした。70過ぎの母に、最高気温38度の砂漠を歩かせ…

無職の歩き方〜エジプト編〜

無職になったその脚で実家に向かい居候となり、荷物をまとめて2日目。 私と母は空港に向かっていた。 暑い日差しと纏わりつく湿気に体力を奪われながら、空港行きのバスに乗り込む。 涼しいバス内でこれから行く旅先の情報を確認する。 母と一緒に旅行に行く…

私が手に持てるだけの荷物

世界中たくさん旅をしてきた。 初めての海外旅行はグアム、その後フランスや上海、韓国に行った。 旅行といえばスーツケースでしょ!とグレーのボディにメタリックピンクのラインが入ったスーツケースを購入して、いろんなものを詰めて旅に出ていた。 今思え…

日本の田舎からタンザニアの田舎へ

土日は役所が閉まっているのを良いことに、堕落した生活を送っていた。 ホテルに篭ってYouTube見てランチ食べて昼寝して。またなんか食べて寝る。 2倍速で働いていた自分にとっては天国みたいな状況だが、流石に疑問も浮かぶ。もはや日本にいるのとタンザニ…

マルチリンガルの集い

タンザニアに着いた日は、さすがに疲れていてロマにマッサージして貰いながら眠りについた。 翌日、色々な手続きのために役所関係を巡ってホテルに戻ってバタンキュー。 その手続き関係を巡っている時に、こっちに住んでいるしおりちゃんに色々と情報を聞い…