メイタタのしもべ日記

タンザニアに住むマサイの夫と遠距離中の看護師

ハエ取り紙

南国の朝は朝5時の大音量のアザーンで始まる。

アザーンアッラーへの祈りの言葉が大音量で流されるのだ。目覚ましがわりにこれで起床。

 

ここザンジバルにもたくさんのムスリムが居て、忘れていたが今はラマダンの真っ最中。

観光客は許されるが、地元民は断食の真っ只中なのだ。水を飲むのも、ビーチではいいが市街地だと憚られる。

郷に入れば郷に従いたいところだが、この30℃超えの炎天下の中、水も飲めないなんて軟弱な私には出来ない。というか、糖尿病で投薬やインスリンコントロールしている人はどうするんだろう?毎日がシックデイ対策なんだろうか?有識者の方教えてください。

 

そんなことを考えながら、朝ごはんをいただく。ごはんは外でビーチを眺めながら食べているのだが、ハエとミツバチに囲まれての食卓。

どっからこんなに来るん?というくらい囲まれる。昆虫に寛容な私でもちょっと辟易するのに、「虫ムリ!」勢はどうするんだろう。室内で食べるしかない。

 

昭和後期生まれの私の記憶では、小さい頃ばあちゃんの家にはハエ取り紙があった。電球からぶら下がるあの茶色い粘着テープ(?)。

ふざけて走り回ったりしていると髪の毛や顔にハエ取り紙がべったりくっついてハエ取り紙人間みたいになっていた。いっぱいハエがくっついているテープに自分も合体していた、今考えると恐ろしい。ばあちゃんも怒るはずだ。

 

朝ごはんに群がるハエを見て、今こそハエ取り紙をここで販売すれば良いんじゃないかと思った。でも、そう思っているのは自分だけかもしれない、需要と供給の見極めは難しい。

目の前のハエを眺めながら、日本のハエはどこへ行ってしまったのか想いを馳せる。