メイタタのしもべ日記

タンザニア出身マサイの夫と日本人妻の日常

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やっと辿り着いたマサイ村

昨夜はマサイ村までもう一歩!というところまで来たが、夜遅かったので近くの町に泊まった。

あと1時間でようやく家に帰れる、7ヶ月ぶりのマサイ村だ。

 

タクシーに揺られながら、町の周辺が変わっていることに気が付く。

「町がどんどん大きくなって来てる。」

「そうだよ、うちの村まで行く新しい道も今作ってるとこだよ。」

ロマに言われて赤土の向こう側を見ると、新しい道路を作るために重機が並んでいる。

この町も、うちの村も来るたびに発展して来ているなと思う。

願わくば町から村までの道路が舗装されますように。

 

オフロードの道を進むこと1時間、もう昼の11時になってようやくマサイ村が見えてきた。

家の周りで家事をしていたママや姉妹、近所の人がタクシーに気づいて集まってくる。

車のドアを開けた瞬間みんなが私を取り囲む。

「ただいま〜久しぶり!」

「タター!!会いたかったよ〜〜〜!」

家族に囲まれてみんなと再会を喜ぶ。

私の後ろから母が降りてくる。

「ママ!カリブ ニュンバニ!!(ようこそ我が家へ)」

海外スターの如く握手を求められる母はニコニコしていた。

私たちの荷物は子供達によって家の中に運び込まれ、私と母はママに手を引かれて庭の椅子に座る。

「疲れたでしょ〜!久しぶりに会えて嬉しいわ!!」

 

周りを見渡すと2月に生まれた山羊はもうすっかり大人になっていて、他の山羊に紛れてわからなくなっていた。ニューフェイスもいっぱい生まれていて、柵の中でメエメエ鳴いている。

牛もしばらく見ないうちに立派に育って、マチコさんとキミさん(私の牛)も元気に大きくなっていた。

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村のみんなに挨拶をして周る、長老は相変わらず私がプレゼントしたユニクロの巾着を首から下げてのっしのっしと歩いてきた。

母にスワヒリ語で話しかけてくれて、とても喜んでいた。

最後にパパが帰ってきて、ようやくうちの母とロマパパ、ママが顔を合わせることとなった。

まさか母がタンザニア、マサイ村まで来てくれるとは思ってもみなかったので、奇跡みたいな顔合わせがとても嬉しかった。

 

そして、ロマが建て始めた我が家はもうほとんど完成に近くあとは外壁を塗ってトイレを作るだけというところまで来ていた。

タンザニア、マサイ村に一軒家が建つなんて去年は想像してなかったなぁ。

家の中は入ってすぐリビングで、もう一つ寝室があるだけのこぢんまりしたお家。

間取りがどうとか、窓の数がどうとか、そんな相談もなく建った我が家。私は家にこだわりがないので、「作ってくれてありがとう!」の気持ちだが、こだわりたい人にとっては喧嘩の火種になるのだろう。

ロマ、私が家に興味なくて命拾いしたな。

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みんなが喜んでいる時に、ロマが一言「明日、ダルエスサラームに向かって帰るから。」

一瞬の静寂、からのブーイング。

「なんで???1日しかいないやん!」

いや、もうその通りで本当に申し訳ないが、明日ダルエスサラームに行かないと明後日の日本行きの飛行機に間に合わないんです。

色々トラブルがあったせいで、マサイ村の滞在時間は22時間ぐらいになってしまった。

じゃあ、残った時間全部でいっぱい遊ぼう!と次から次にちびっ子たちがやってきて私は夜も早々に寝てしまうのだった。

 

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気の優しいキミさん

 

 

やっぱりママに持っていくお土産はシリコン鍋つかみ。これで2セットになった。