メイタタのしもべ日記

タンザニア出身マサイの夫と派遣看護師の日常

ダルエスサラームの夜明け、人生初ロストバゲージの決着

タンザニアに着いた翌日、本来ならばマサイ村に行こうと思っていたのだが母の体調がすぐれない。

流石に70代の母にはエジプトからのタンザニアは堪えたのだろう。

マサイ村まで7時間、最後の1時間はオフロード、今の体調では到底無理でしかもロストバゲージの影響でダルエスサラームから動くに動かれぬこの状況。

 

朝9時、ロストアンドファウンドに電話してみる。

「あのー番号〇〇の者ですが、荷物届いてますか?」

「ちょっと待ってくださいね、んんー今日の午後便で着く予定になっています。また15時にご連絡差し上げますね。」

今日来る?ちょっと期待してもいいのか?いや、この目で見るまで信用してはならぬ。

 

それよりホテルを探さなければ。泊まっていたホテルを連泊しようと思ったら満室だった。

ブッキングドットコムで次なる宿泊先を探す。

割といいアパートメントが1泊1万円くらいであったのでそこにしてみた。

地図を片手に行ってみるが、看板も何もないので近所の人に聞いてみる。

「この建物がうちだから、この裏だと思うけどホテルなんかないよ?」

そう、ホテルじゃなくアパートメントの一室だからなんの看板も情報もない。

ロマに電話してもらって、セキュリティーのおっちゃんが私たちをピックアップしてくれるまで15分。

案内してもらったアパートは初見では絶対にわからない場所にあった。

難しすぎる、マリオの隠しブロック1UPキノコくらいむずい。攻略本なかったら無理やて。

しかし、オーナーのおっちゃんがいい人で15時チェックインなのに11時に中に入れてくれて助かった。母をベッドに寝かせて、私とロマは足りないものを買いに出かけた。

 

15時。

「絶対向こうから電話かかってこないからかけよう!」

ロマに言われてロストアンドファウンドに再度電話。

「朝にも連絡したんですが、荷物届きましたか?」

「あータタさんね、えー2個来てるよ。」

来たーーー!ロマとタクシーに乗って空港へ。

空港インフォメーションに理由を伝えて、帳簿に名前とパスポートナンバーを書いて首から下げるカードホルダーをつけていざ中へ。

ロストアンドファウンドのカウンター横には今日ついたと思われる荷物がいっぱい積まれている。手前の方に自分の荷物を見つけるのにそう時間はかからなかった。

スーツケース1個とバックパック1個確かに届いてるけど、スーツケースの鍵は壊れてるしバックパックは1日の間に何があった?と思うくらい汚れている。

まあ、中身があればいいか。

書類を書いて荷物を受け取り、ホテルに戻った。

 

ようやく荷物を手に入れて、明日からの予定を考える。

とりあえずザンジバル島でゆっくりして、母の体調が戻ればマサイ村に行こうという結論に至った。

この後に次々と起こるハプニングを、誰が予見できたであろうか。

タンザニア2日目終了。

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貫禄を増して帰ってきたバックパック