メイタタのしもべ日記

タンザニア出身マサイの夫と日本人妻の日常

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マサイの家族と喋りたい日本人妻

週末の楽しみ、それはロマとテレビ電話で話すこと。

タンザニアと6時間の時差があるので、平日は時間が合わず電話で話すことができない。

朝起きたら夜の2時3時にロマからメールが届いていて、私が朝に返信するスタイル。

 

土曜日は久しぶりの同窓会があって京都に帰っていた。

日曜は母と祖母のお見舞いに行って、帰ってきて昼寝していたらロマから電話が来た。

「元気?ねえ、ちょっと怒ってるんだけど!」

「元気だよ、何怒ってるの?」

「昨日メールして、既読ついてるのに返事くれなかったでしょ?それに今日も電話してくれなかったでしょ。なんで?何してたの。」

画面の向こうでちょっとぷんぷんしているロマを見て、昼寝している暇があったら電話すればよかったなと反省。

事情を説明すると「なんだーわかった!疲れてたんだね、ごめんねダーリン!」

とニコニコしているロマ、最高に可愛い。

 

「あのねー日本語を教えて欲しいんだ。」

「たとえば?」

「こんにちは、とか」

「お母さん、こんにちは、初めまして。」

「いいフレーズ!!お母さんに会う時に言えるよう練習する!」

「おかーさん、こんにちは はじめまして」

 

ロマは耳がいい、聞いた言葉をそのまま発音できる能力を持っている。

彼はマサイ語とスワヒリ語、英語を話すことが出来る。それも独学で。

学校に行ったこことがないので文法や単語の綴りは結構はちゃめちゃだが私よりもずっとスラスラ英語が話せる。

彼のそういうところを私はとても尊敬している。

私はというと、拙いマサイ語とスワヒリ語が混ぜこぜになって新たな言語を生み出している最中である。

「ミミ アロイト タンザニア」訳)私はタンザニアへ行きます。

「ミミはスワヒリ語、アロイトはマサイ語だよ〜」

こんな感じで絶賛勉強中。

 

週末だけの電話なので、二週間くらい間が開くと、あまりに久しぶりすぎて英語も出てこなくなって言いたいことが全然伝えられない日もある。

「あー今日の私の英語ダメだわ。出てこない!」

「あきらめないで〜!」

ロマと電話中に、近くにいるママや妹たちと電話することもあるけれど、何しろ私の語彙力が皆無なので会話は成立しない。そして肝心の通訳者であるロマはどっかに行って居ない。

会話は成立しないが、お互い電話越しにニコニコしてそれはそれで幸せな時間だ。

 

そんな感じで私たちは英語を主軸に、マサイ語とタンザニア語、日本語の4つの言葉を混ぜこぜにしてコミュニケーションをとっている。

ポリグロット(多言語話者)に言わせれば、どれか一つの言語を話している時にはその言葉のスイッチが入っているので混ざらないそうなのだが、鍛錬が足りない私は大いに混じる。

友達と英語で話してたのに「アッシェ(マサイ語でありがとう)」とか言っちゃう。

英語歴の方がずーっと長いのに!

 

私のスワヒリ&マサイ語が上達するより、ロマの日本語が上達する方が早い気はするが向こうのお父さんお母さん妹たちと喋りたいから今夜も頑張って勉強する!

 

最近ロマが覚えた日本語は「おつかれ様です」。