先日のブログで「元気になりました」と書いた数時間後に39.8℃の熱を出し、夜中に再度診療時に搬送された。
夕方から調子が崩れて、18時くらいに39℃になった。妹③モニカがしばらく心配して一緒に居てくれたが牛が帰ってきたので乳搾りに行ってしまった。頭の中で「何が熱源だろう??」と考えてみるが寝てしまった。
20時に妹がご飯を作って来てくれたとき、体が楽になっていたので再度測ったら36℃台だった。
ご飯を食べながら、あの熱はなんだったんだろう…?一過性にしては高かったなぁ?
なーんて思ってたら、21時。
悪寒と震えがきた、この感じ高熱が出るんだろうな。毛布にくるまって熱が上がりきるまで耐えるしかない。
ロマは村に働きに行ってて不在、妹もご飯の片付けをして母屋に戻っているのでこの家には私しかいない。助けを求めようにもスマホは圏外、立って歩けるどころか大きな声さえ出せない状態でじーーーっと耐えた。シバリングが収まった頃、枕元の体温計で測ると39.8℃。
短いスパンで上下する熱型、あんまり覚えてなかったけどこれ間欠熱か周期熱じゃない?どっちもマラリアを表す熱型だった気がするな…ボーッとする頭で学生時代に習った知識を引っ張り出して考えてみた。
ここタンザニアではマラリアはメジャーな病気だ。ちょっと熱出して病院行っても念の為にマラリアチェックされるくらい。
これはマラリア?なんて思っていたら、また震えと、今度は息苦しさも感じた。シバリングによる酸素消費が増えてんだなーとか考えているうちにいよいよこれは病院に行くべき状態になってしまった。
すぐにロマを呼んでもらわないと、もう待てない状況まできていた。
すると、奇跡的にモニカが心配して見にきてくれてのだ!
「ロマ呼んで!ロマ!」
私が震えながら歯を食いしばっているのを見て、モニカはママのところに飛んで行った。
他の姉妹も慌てて見にきてくれて、そのうちにビビ(おばあちゃん)も村のママたちもみんな心配して見にきてくれた。
妹が私に飲ませるための冷たい水を頼んでくれて、それで顔や足を冷やしてくれた。(みんなは雨水を飲むけど、私はペットボトルの水を飲むのでわざわざバイクタクシーに頼んで取り寄せてくれた)
どれくらい時間がたっただろう、この日に限って村の男性はみんな出払っていて不在だった。
ロマが戻ってくるまでママとみんなが祈りを捧げてくれた。他にどうしようもないのだ、第一選択はお祈り。
ロマが村から戻ってきてくれて、また毛布でぐるぐる巻になった私はママとロマに挟まれて診療所までバイクで走った。
オフロードの道は揺れる、揺れるたびに全身が痛い。高熱のせいだろう、痛みと寒気で正気を保ちながらやはり熱源の事が気がかりだった。
病院に着くと先生がすぐにマラリアチェックしてくれた。結果は陰性。
(えーマラリアちゃうの!じゃあこの熱どっから?)
とりあえず脱水補正に点滴と、何かは不明だけど抗生剤と解熱のためにお尻に筋肉注射アゲイン。なんで点滴に混注じゃあかんのかな?と若干の疑問は感じつつ、解熱できるならなんでもええかと受け入れた。
それよりも、この繰り返す高熱は一体…?
頭:痛みなし。
上気道:痛みなし、扁桃腺腫れてない。乾性咳嗽時折、呼吸音正常。
腹部:痛みなし、便秘下痢なし。
尿性:正常、排尿痛なし。
おりもの:正常。
どこやーどこが悪さしとんのやー!
やっぱり火傷の傷か…?
「傷は膿んでないし綺麗やねー。」
ここでは採血も出来ないし、対症療法(症状を緩和するための治療)しかない。
遅れて伯父さんと叔父さんとビビも病院に駆けつけてくれた。みんな私の手や足や顔を触って「エロワ!(熱い)」とびっくりしていた。
もちろん村のママたちも「私たちも行く!!」って言ってくれたんだけど、ロマが丁重に断っていた。
解熱剤のおかげで汗びっしょりかいて解熱。
点滴終了を待って家に帰ったら2時だった。
大事をとってママと末っ子と同じベッドで就寝。
暑くて目が覚めたら6時だった、体温は39℃台ですぐに解熱剤を飲んだ。
やはり熱源を叩かない限り、この高熱は続くのだろう、繰り返す高熱に体力も奪われていく。
(何の感染だろう、抗生剤当たってないのかな?)
解熱剤のおかげで37℃台まで下がったところで、1時間かかる街の病院に行くことになった。
次回:病院の処置室で見た光景、泣き叫ぶ子どもと静かな子ども、私の採血結果は如何に?