メイタタのしもべ日記

マサイ族の彼氏と遠距離恋愛中の看護師

野生動物に会った話

タンザニアの田舎で、毎日楽しく暮らしている。

この村にはライオンもシマウマもゾウも居ないけれど、日本では見ない動物に遭遇する。

 

トイレ(草原)で用を足し、振り返るとカメレオンが地を這っていた。

「ケニョンガ!!(スワヒリ語でカメレオン)」

思わず手に乗せてロマのところに戻ったら、家族全員が私を遠巻きに見ている。

「何でケニョンガ手に載せてるの?!噛まれたりしてない??」

「え?触ったらあかんやつ?」

子どもたちは戦々恐々私を見ている。

三女モニカが果敢にスマホを持って来て撮影してくれる、しかし私が近づくとすごい速さで逃げていく。

四女ジェニファーはドン引きしている。

五女マグダレナに至ってはロマを盾にこちらの様子を伺っている。

ママは大爆笑している。

 

家族会議の結果、ケニョンガを元の場所に戻すことで合意に至り、木の枝に載せてあげるとノソノソと森へ帰って行った。

マサイの子供たちでさえ、見るだけで誰も触ったことのないケニョンガ。噛まれたりはしなかったけれど、爪が鋭いので注意が必要です。

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ある日、ロマと隣の街に向かう途中で道端に何か落ちているのを発見。

トゲトゲの栗みたいなその物体はゴソゴソと動きはじめた。

「ヌングヌングだよ。」

「!!」

丸まっていた体を伸ばすと、それはハリネズミだった。スワヒリ語でヌングヌング、なんか可愛い響き。

ヌングヌングは体を伸ばして、前足を地面につけるとその反動で後ろ足も地面につけてトットトットと走り去っていった。

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村の入り口で牛を見ていたら、子どもたちが私を呼ぶので行ってみた。

村には牛、ヤギ、ロバ、羊、鶏、犬、猫などの動物が居てそこらじゅうにうんこが落ちている。牛やヤギのうんこはもはや綺麗なものと認識しているので、踏んでも何も思わなくなった。

「タタ、ここ見て!」

丸っこいうんこが落ちている。

動いているような気がする。

「フンコロガシ!!」

フンコロガシが後ろ足で器用にうんこを転がしている。

図鑑でしか見たことがなかったフンコロガシ。それが目の前で動いている。

急にうんこが輝いて見える不思議。

 

自然に囲まれて、毎日新しい発見があって日が暮れる。

満点の星空の下、幼い姉妹と一緒に庭に這いつくばってケニョンガの真似をしている私は幸せなのである。

 

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