カチッ ブゥゥーン…天井のファンが止まる。
今日もやって参りました停電のお時間。
タンザニアは聞いた話によると主な電力供給は水力発電らしい。(その辺を歩いていた人に聞いたので真偽は不明)
スマホを部屋に置いてビーチへ散歩に出た。ザンジバルに来た当初泊まっていたホテルの方面に向かって当てもなく歩いてみる。
1分も歩けば、必ず話しかけられる。
「どっから来たの?エブリシングOK?ハクナマタタ!」
大体はツアー客の確保か物を売りたい商売人か2つに一つなんだけど、たまに出くわすのがナンパ。
「かわいいね、どこのホテルに泊まってるの?」
大体は無視で行けるのだけれども、時々しつこい人もいる。昨日会った時からパーソナルスペース皆無の人だったが、今朝ホテルからビーチに行こうと敷地を出た瞬間に居てハグを求めてきた。朝からなんでおんねん、暇か!
しかし、見習いたいその鋼のメンタル。日本で営業したらどこまで行けるか見てみたい。
そんな事を考えながら無視してビーチを歩く。
ここに来てから毎日出会うおっちゃんに会う。
「どや、船乗る気なったか?魚釣ろ、な!スノーケリングもええで。」
ツアーの宣伝を毎日断っているが、毎日めげずに勧誘してくるおっちゃん。もはや上記のテンプレが挨拶になっている。今日はここザンジバルで家を建てるなら幾らかかるという話をしてくれた。
「日本人にしたら安いもんやろ?建ててみ?」
建てません。
マサイの人たちにもすぐロックオンされる、アクセサリーを買って欲しいのだ。
「ジャンボ!(挨拶)」
何回も会っている顔馴染みのマサイも居て
「ロマ大丈夫か?いつ帰ってくるんや?」
「私も知らんのですわ。そんなわけで毎日ビーチ散歩して泳いでます。」
「おーポレサーナ(可哀想に)。」
と慰められ、また目的もなく進む。
今度は子どもたちが走ってくる。
「ハアーーーーーーーイ!!」
手を思いっきり前後に振っての全力疾走、元気いっぱいである。
「魚取れた!!見て見て。」
袋の中を覗くと銀色に光る小魚が数匹入っている。どうやって取ったんだろう?私も混ぜてほしい。
「すごいね、漁師さんだね。」
というと途端に照れて、はにかみながら去っていく。
結局、前回泊まっていたホテル付近の桟橋の下で出会ったマサイ達とスワヒリ語とマサイ語の練習をする事になった。
スワヒリ語の発音は日本語に近しいものを感じるので、割と話しやすい言語だと思う。始めたばかりなのでそう思うだけなのかもしれない。
今のところ1-19までのカウントと名詞を合わせれば100単語くらい覚えた。
とにかく使うべし、間違ってても何回も繰り返しスピーキングするのが大事。意味を知らされず「こう言ったらこう答えて。」と練習した文章あったけど大丈夫なやつかな。
彼らに別れを告げて1時間かけてアパートに戻る。およそ往復10km歩いて帰って、その足で海へ泳ぎに行った。海はあったかくて、泳ぐより浸かっている方が長かったけれど楽しかった。
たまにはスマホから離れて生活するものいいな。今日はたくさん動いて心地よく眠れそう。