メイタタのしもべ日記

タンザニアに住むマサイの夫と遠距離中の看護師

マサイ村滞在記①

しばらく更新が滞っていた理由、それは電波がなかったから。私はとても元気です。

 

ザンジバル島から、ロマの家族が住んでいるマサイ村まで丸一日かけて移動。

ザンジバル島を高速フェリーで出発してダルエスサラームへ、そこからバスで6時間、その後トゥクトゥクで1時間少しかけて彼の住む村に到着した。

そこはガスも水道もない、電気はソーラー発電というオフグリット生活の始まりだった。

 

着いた日は雨が降っていて、辺りも真っ暗で何も見えない状態でトゥクトゥクを降りると彼の家族が総出で迎えてくれた。あんなに大勢の子どもに囲まれたのは幼稚園実習以来だった。

 

彼の住むコミュニティは彼の祖父を中心に、何家族かが同じ敷地内に家を構えている。

祖父には4人の妻が居て、第一夫人との間に11人子どもがいる。その中の1人がロマのお父さんで、ロマは6人兄妹の1番上だ。

ロマの家族を覚えるだけでも大変だが、同じ敷地内に住む人間の名前を覚えるのも大変。とにかくいっぱい子どもが居る、子どもが子どもの子守りをしている。

私の祖母も兄妹がたくさん居たので、学校も行かず兄妹の子守りをしたと言っていたが今まさに目の前で見ている光景がそうなのだろう。数日経っても誰の名前が何だか覚えられない。女の子だと思っていたフィリが男の子だった衝撃ったらない。

 

子どもと関わることなんて、手術室で麻酔がかかるまでの一瞬しか経験がない。あとは友達の子どもとほんのり関わるくらいだった私が、突然大勢の子どもと関わることになった。しかもマサイ語もスワヒリ語も分からない私vs英語分からない子どもたちだ。

これが意外と楽しく遊べる。お互い何言ってるのか言葉は分からないけどジェスチャーで何とかなる。深い理解は難しいが、彼らから「ウェルカム!!」という気持ちは物凄く伝わってくる。言語も文化も風習も全く違うが、同じ人間同士温かい心は伝わるのだ。

 

今日もモニカ(4番目の女の子)が私の手を繋いで「タタ、マペ!(レッツゴー)」と導いてくれる。後ろでマグダレナ(6番目の女の子)が私のiPhoneを振り回しながら好き放題やっている。

末っ子が最強なのは世界共通なのだと思った。