メイタタのしもべ日記

タンザニアに住むマサイの夫と遠距離中の看護師

ウニ大漁祭り

朝からアザーンで起きたが二度寝、しかし近所の牛の鳴き声で目覚めてしまった。

 

今日も今日とてビーチに散歩に出かける。

朝の時間は引き潮で、ずーーーっと向こうまで歩いて行ける。最初の岩場の所を抜ければ、あとは見渡す限り白い砂浜なのでサンダルを脱いで歩く。

 

白い砂浜、青い海。

とても美しいロケーションで、撮影しているカップルもいた。カメラマンとレフ板を持った助手が横に着いている。

私はそれを橋の下の涼しい場所で、マサイのおじさん達(同世代)と眺めていた。

「すごいな、この暑いのに。」

「愛の力だねえ。」

「まだやってる。すげえな!」

ポージングの指定はカメラマンがするのだろうか?かなり情熱的なポージングで撮影に挑むカップルの二人。あんな角度で腰そらしたらギックリいっちゃうんじゃないかと心配しながら撮影の行方を見守った。

1時間近くかけて撮影は無事終了。もしかしたら室内撮影もあるかもしれないが、この炎天下の中暑さに耐えてよく頑張った!とエールを送りたい。

 

暑いなーと言いながら橋の下で雑談は続く。

マサイの人たちはシーフードを食べない。

一口にマサイといっても、ケニアからタンザニアの広域に住んでいるので地域によって差はあるかもしれない。私が出会ったタンザニアのマサイ達はシーフードを食べないと言っていた。

「海が引き潮の時に、ウニいるやん?」

「おお、あの黒いトゲトゲな。」

「あれ、日本では食べるんよ。生で。」

「ええ!!!あれ食べられるん?!ノークックで?!!!」

かなりの衝撃だったのか、何回も空を仰いで「マジか」と呟くソロマ。

自分が普段食べないものを、しかも生食でいただくというのは衝撃なんだろう。私もマサイが牛の血を飲むって聞いて同じような気持ちを抱いたし気持ちは分かる。

「あれ美味しいんだよ、高級食材だし。」

「高いのか!あそこにいっぱい落ちてるぞ?」

ザンジバルでは食べる人が居ないのか、いっぱいウニが居る。そしてみんな見向きもしない。

この国でウニは密猟とかに当たらないんだろうか?好きな寿司ネタランキングでは3位以内に入るウニが目の前にいっぱいある。

密猟に当たらないならちょっと食べてみたいと横目でウニを見るのであった。

 

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