メイタタのしもべ日記

タンザニアに住むマサイの夫と遠距離中の看護師

夜遊びに興じた日

昨日帰ってきたロマが言った。

「今日の夜はみんなで遊びに行かない?」

 

自分の中のひとり旅の掟が発動しており日没後の一人行動は禁止にしていたので、夜にどこかに出かけるのは嬉しかった。

アパートの管理人チャズとロマとマサイの友達たちで遊びに行くことになった。

 

タクシーに乗ってまずはジャンビアーニのローカルレストランへ行ったが、今はラマダンの真っ最中。18時からしかレストランが開かないので、系列のレストランに歩いて行ってみる。みんな考える事は同じらしく、もう一つのレストランは満席だった。

仕方なく最初のレストランに戻る。段々と人が増えて来て、ビリヤードをする事になった。

 

以前、ザンジバル島に来た時にロマに教えてもらってルールはなんとなく理解しているがなんせ2回目のビリヤード。

ちゃんとキューで玉を打つ、この基本動作すら怪しいなかで対戦してみる。

 

私が初心者なのを悟ったギャラリーは、「この玉を狙ったらいいよ」とか「この印に向かってまっすぐ」とか色々アドバイスをくれた。そして対戦相手も手加減に手加減を加えて私を勝たせてくれた。

勝つとやっぱり面白いもので、もっと上手になりたいと何ゲームもやってみる。

 

ギャラリーが増えて来たので、場所を移して遊ぶことになった。パジェという、この辺り一の繁華街に遊びに出た。

ビリヤード台が2台ある大きなバーで再戦、みんな大体手加減して私を勝たせてくれる。しかしみんなだんだん酔っ払って来て、本気でやっても私に勝てないくらい酩酊している。

私は下戸なので、コーラを飲みながらみんなが酔っ払っている様子を観察する。

千鳥足でヨロヨロと私に「あの玉を打つんや!」とアドバイスしてくれるマサイのマンゴは立派な酔っ払いだった。

 

「マンゴ酔ってるねえ。」

「酔ってない!俺は正常だ!」

酔っ払いは全世界共通で自分の事を正常と言うらしい。若かりし頃、自分も三条木屋町で「私、酔ってないから!!」と高らかに宣言して意識を失った事があった。その後、同じ寮に住んでいた友達と助け合って寮まで帰ったらしい。酔っ払いとは時に恐ろしい力を発揮する。

 

酔っ払いのマンゴと別で、もう一人酔っ払ってるのか元からなのか従業員のお姉さんのお尻ばかり追いかけているマサイもいた。

シラフでいると酔っ払いの観察が捗る。私はほとんどのゲームを制し、夜中3時に帰宅。

珍しく夜遊びして、次の日起きれないよねーと思ったらきっちり6時に目が覚めた。

あの頃とは違うのだ、成長(?)を感じた朝だった。