バイト先のスナックで開店準備をしていると業者さんが来た。
どうも害虫駆除の業者さんで、Gの嫌がる臭いを放つシートを月一で換えに来てくれているらしい。
幸い私は虫耐性があり、Gを見ても何にも思わない。だが、飲食店でコイツが出ると良くない。お金払ってでも駆除しなければならない敵である。
このお店では見たことがないが、一歩外に出れば野良のGに出くわす。
なんならデカめのネズミにも会う。大都会のネズミは美味しい物でも食べているのか、丸々と太っている。
働いている病院なんか酷いもので、勤務が遅くなって21時に外に出ればおるわおるわ大量の野良G!!
正門まで数えながら歩いたら10匹以上いた。しかもデカい。流石に飛んできたら嫌だなと横目に見ながら退勤。
幼い頃、祖母と一緒に居たところに飛んできたG。私は「あっ」と口を開いた瞬間にばあちゃんはその大きな手でGを張り倒した。バレーボール日本代表がかますアタックより早かった。
あの境地に至るにはまだ時間がかかりそう。
昔働いていた病院で深夜勤をしていた時の話。
男の先輩と2人で朝までの勤務だった。朝方5時、先輩の叫び声が聞こえる。
何事かと駆けつけると、Gが先輩と対峙している。先輩がGと間合いをとりながら私を呼ぶ。
(なるほど、先輩G無理なんやな。じゃあ私ヤリます!)
次の瞬間、履いていたスリッパを振りかざし一撃で仕留めた。
次の瞬間、先輩の顔を見ると蔑んだ目で私から離れていく。
それから終業まで口を聞いてくれなかった。
どうやら殺虫剤を取りに行くから見張っていて欲しかったらしい。
そんな思い出。
スリッパが最速だと思うんだけどなあ…