スワヒリ語とマサイ語と英語を並行して勉強し始めてはや数ヶ月。
モチベーションの維持が大変難しい。
タンザニアにいる時は、毎日スワヒリ語とマサイ語が聞こえてくる環境にいて、それを英語でロマが通訳してくれて口真似でなんとなく覚えていた。
村にはネット環境がないので、言われたセンテンスを繰り返して忘れて繰り返しての毎日だった。
口頭で教えてもらうので、スペルがわからず後から調べて驚くことも多々ある。
スワヒリ語で「少し」を表す「kidogo」を、長い間「kirogo」だと思っていた。
ドとロの発音がこんなに似ているとは。
英語でもwaterのことを「ウォーター」→「ウォダー」→「ウォラー」って音声変化があるくらいだからダ行とラ行は似ているのかな。
ちなみに今から数十年前、中学1年生だった私は教科書ニューホライズンの音声を聞きながら教科書を開いて勉強していた。
ピーターと誰かが話しているセンテンスを何回聞いても「ピーター」が出てこない。
十数回目で気がついたよね「ピーター」じゃなくて「ピラー」って言ってることに。
その時に英語の音声変化に気がつけていたらもっと英語学習を楽しめたのかもしれない。
英語のモチベーションが下がった時に見ると元気が出る動画貼っときます↓
スワヒリ語は母音が日本語と同じなので、聞き取りやすく話しやすい。
文法の勉強をしていないので、語順がどうとか冠詞がどうとかわからない。
意味はわからないけれど音声として聞き取る分には英語の100倍簡単だと思う。
スワヒリ語は身構えるハードルが低かったように思う(まだほとんど喋れてないけれど)。
何度もタンザニアに出入国を繰り返しているので、タンザニアの空港でパスポートのハンコ押してくれるおっちゃんに「スワヒリ語喋れるようになったか?」と聞かれ1〜10までスワヒリ語でカウントしたらハイタッチしてくれた。
もっと喋れるようになったら楽しいんだろうなあ。
スワヒリ語も英語もペラペラな詩織ちゃん。尊敬しています↓
一方、マサイ語は難しい。
音がどこで区切れているかわからないし、Google翻訳にもないため、言われた単語を指差しで覚えていく。
村の中にいるときは、みんなマサイ語で話しているのでできればマサイ語を覚えたい。
でも、一歩外に出ればスワヒリ語。
マサイの人たちはマサイ語とスワヒリ語のどちらも喋れるため瞬時に使い分けできているが、私の頭の中は大混乱。
「ミミ アロイト 〇〇」
「ミミはスワヒリ語で私、アロイトはマサイ語で〇〇に行くだよ。」
しっかり混じっちゃってる。
本当に喋れるようになるのか…?
30年近く勉強してきた英語ですら流暢とは程遠いのに、今から新しい言語を2つも覚えるなんてできるのだろうか?
と思っている時に出会った多言語話者、Kazu Languagesさん。
彼は12ヶ国語を話し、その他の言語もあいさつや簡単なフレーズなら喋ってしまうから驚きである。
YouTubeを見ていたらたまたま目に入って、こんなすごい人がいるんだ!
さぞかし頭の良い、語学センスに長けた人なんだろうなあと思って見ていたら今春、書籍を出版された。
彼の勉強法や頭の中を除くチャンス到来!
しかも990円、ありがたい。
彼の語学への情熱と、なぜその言語を学びたいのかはっきりした動機付け。
学習法やおすすめの教材(YouTubeやポッドキャスト、アプリ)など様々なことが惜しみなく公開されている。
他言語を学習するためのツールとして英語を使うと、どちらも上達するという。
確かに、ロマと私の共通語である英語を通じてスワヒリ語とマサイ語を勉強しているうちに英語もちょっとわかるようになってきた。
『彼の母国語である言葉を習得して、彼や家族と話しがしたい。』
これが私のスワヒリ、マサイ語を学ぶ動機なのだが、本書に書かれていた印象的な一文を抜粋させていただく。
相手が理解している言葉で話しかければ、それは相手の頭に届く。
しかし、相手の『母語』で話しかければ、それは相手の『心』にまで届く。
言語は文化の凝縮であり、アイデンティティ。
たとえカタコトだったとしても、相手へのリスペクトが込められている。
私がカタコトででもマサイ語やスワヒリ語を話すと、ロマや家族、周りの人が喜んでくれる。
だからもっと話したい、同じ言語で繋がりたい。
今日もどこかで、同じように言語を学んでいる同志がたくさんいる。
一人じゃない、一緒に頑張ろう。
ちなみにワーホリに行く前のTOEICは300点、帰国後500点。
伸び代しかない…!