メイタタのしもべ日記

タンザニア出身マサイの夫と日本人妻の日常

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キリマンジャロ登山②準備~出発編

無事にタンザニアに入国。

キリマンジャロのふもとの町、モシに着いてClimbers Homeにチェックインして朝を迎えた。

 

朝からオーナーのエラストと、どのコースを選ぶか相談した。

キリマンジャロには登山ルートがおおまかに5つある、難易度と日数、料金に差が出るのでエラストが選択肢を提示してくれた。

唯一、山小屋が設置されているマラングルート(別名コカ・コーラルート)かテント泊でマチャメルートかどちらかが良いだろうとのこと。

 

マラングルートは登山初心者の私にとっては安心できる道、料金1250ドル。

マチャメルートはテント泊で壮大な自然と触れ合える道、テントなどの荷物が増えるためポーターも増える。料金1450ドル。

上記の条件に加えてチップも発生する、2022年10月は円安ドル高が急激に進行したため予定していた料金より高くなってしまった。(2022年10月25日1ドル148円)

しかもクレジットカード手数料で5%上乗せ、迷いなくマラングルートを選択した。

 

次に装備品をレンタルしにお店へ向かった。

エジプトからそのまま来たので、自分の持ってきた装備は靴とヘッドライトとハイドレーションパック(水をパックに入れてホースで水分補給ができるグッズ)の3点のみ。

防寒具やステッキ、帽子、マスク、手袋、インナー、寝袋などなど全部で85ドル。薬局に寄って高山病の薬ダイアモックスを3000シリング(180円)で購入。

スーパーで補給食の飴やチョコを買って準備は万端。

 

キリマンジャロは単独では入山できない、ガイドやポーター、コックを雇って登山することになる。私のガイドを務めることになったハミシは、私にいくつか質問をしてきた。

1日に何回食事をとるか、水分はどれくらい飲むのか、これまでの登山経験など。

キリマンジャロは5895メートル、アフリカ大陸最高峰だ。

世界7大峰の中で一番登山技術を必要としない、誰でも挑戦できる山。とはいえ、5895メートル、一番危惧されるのが高山病だ。

ダイアモックスを予防的に飲む以外に、食事・水分をしっかりとる必要がある。水分にいたっては3L/日最低飲むように言われた。

 

「今までどんな山に登ったの?」

金剛山と六甲山。」

「それって標高は?」

「1000メートルくらいだよ。」

キリマンジャロのゲートがだいたい1000mから始まるよ。」

世界一周の最中にインドのダージリンから3泊4日でサンダクプー山(3636m)に行ったことはあるが、辛かった記憶を脳の深淵に沈めてあるので申告しなかった。

 

3000メートルくらいから高山病の症状が出やすくなるらしい、こればかりは行ってみないと分からないのでとりあえず前日は早めにベッドに入った。

翌朝、ガイドのハミシ、アシスタントガイドのジョセフ、ポーターのエリナ、コックのエリックの4人と一緒に出発。

「あれ?お客さん私だけ?」

「もう一人いたんだけど、キャンセルになった。」

マラングルートのゲートまで車で行き、ハミシが入山の手続きをしている。

ストレッチをしながら、みんなを待つ。手続きが終わっていよいよ出発。

今日から始まる5泊6日をワクワクと少しの不安を抱えて入山ゲートをくぐった。

 

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