メイタタのしもべ日記

タンザニアに住むマサイの夫と遠距離中の看護師

寒さの織り成す自然現象

寒い。

1月だから当たり前だが、寒さに特別弱い私にはつらい季節。

来週は大寒波到来らしく、今からげんなりしている。

 

子どものころに近所に住んでいたカナダ出身の兄ちゃんは、雪の降る中に半袖半パンで駆け出しサッカーボールを蹴っていた。カナダ人の兄ちゃんにとって紀伊半島の冬なんて寒いのカテゴリーに入らないのだろう。信じられない光景を横目に私はそっと家に入ったのであった。

 

数年前にカナダのイエローナイフに行って、その寒さに驚愕した。

 

日中マイナス25度!

 

そりゃ紀伊半島の冬なんて比べ物にならない。夜はマイナス35度。

地元の人に今日何度?と聞くと「マイナス」は当然なので言わないらしい。

自分の呼気でまつげが凍るので、マスカラは塗らないようにと注意された。バナナで釘が打てる、濡れたタオルが一瞬で凍る、マスカラを塗ったまつげは折れる。

 

何をしにカナダに行ったかというと、「オーロラ」を見に行った。

4日間の行程で毎日オーロラを見られてラッキーだった。最終日にはオーロラ大爆発でカーテンがあちこちでぶつかり合い混ざり合う幻想的な光景を体験できた。壮大な自然現象の前で、自分ではどうにもならないことについて悩むのはやめようと、空を見ながら誓ったのだった。

帰国するとコロナで世の中大混乱になっていた。悩みは尽きないものだと思い知った。

 

イエローナイフ滞在中に、もう一つ驚愕の光景を目にした。

マイナス25度の外気、地元の人は皆カナダグースに身を包んでいる。生活必需品なんだなあと眺めていた。レストランに入って、彼らがカナダグースを脱ぐとなんとTシャツ1枚の率の高いこと!!カナダグースってそんな防御率高いの?!

カナダグースはオシャレじゃなく防寒着、来週の大寒波もカナダの寒さを思い出したら乗り越えられる気がしてきた。