ローズ(妹①)の病院受診に行ったのが2ヶ月前。
再診日が来たのでまた隣町で一泊して、翌朝タクシーで病院に向かった。
前回、滅多に車に乗ることのないローズは車酔いで辛そうだったので、今回は日本から持って来たアネロンを飲ませてみた。
ついでに私も飲んでいざ出発。
出発して1時間半、目を開けると病院の門の前だった。
前日あまり眠れなかったのもあって、車酔いどころか病院に着くまで眠り続けた。
ローズも今回は大丈夫だった様子。
受付を済ませて診察を待つ、前回とは違うドクターが見てくれた。
シスターの格好をしたママくらいの年齢のドクターが「あら、スワヒリ語が分かるのね!」と話しかけてくれたがほとんど分からなかった。
挨拶だけ一丁前、もう少し語彙数を増やさねば。
ドクターが電子カルテにオーダーを打ち込んでいく。次はエコーだ。
エコー検査に行くと、男性ドクターがこれまた興味津々で「日本語教えて!」と言うのでこんにちはとありがとうを教えておいた。
エコーの結果、消化管潰瘍は良くなったが、どうやら虫垂炎を繰り返している所見を教えてくれた。
「何回もなってて、ここ肥厚してるの分かる?僕はオペがいいと思うけどなぁ。」
私もそう思う。
診察室にエコー所見を持って帰ると、やっぱりドクターもオペを勧めてきた。
ローズの顔色が変わって、何も喋らなくなり、目が潤んでいる。
そうだよね〜お腹切られるんだもん。嫌に決まってるよね。
私も今虫垂炎になって手術適応ですよ〜って言われたらちょっと悩む。手術室勤務時代、何例も虫垂炎の手術を見てきて、どんな内容か知っていても色々悩んでしまう。
何も知らないローズにとっては、手術を受けることは一大事だ。
ロマがババ(お父さん)に相談の電話をしている。
「ババも今手術するのは反対だって、まず抗生剤で治療してみて考えるって。」
家族の中で誰か1人でも反対なら、手術は受けない方針らしい。
抗生剤効けば良いけど、内服薬だけでどこまで効くか…祈るしかない。
こうして12時に受付して、薬をもらって精算したら16:30だった。
タクシーのおっちゃんもずーっと待つだけでさぞ疲れただろう。
私たちも疲れ果てて隣町まで帰った。
隣町で買い物をして、ローズと私はバジャージに乗りかえてロマはバイクで家路についた。
未舗装の道をバジャージで走るとポップコーンが弾けるみたいに人間が上下に揺られる。
家に着いたのは20時半、私もローズも無言だった。
2日がかりの病院受診、これにて終了。
次の再診で良くなっていますように!