メイタタのしもべ日記

タンザニアのマサイ村に嫁いだ日本人の日常

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ママオルクチ不在の1週間

1週間前からママオルクチが不在で、うちの前にはポチが寝そべっている。

 


不在になった日の夜、いつもならご飯をもらいにうちに来るのに姿を見せなかった。

ママオルクチはどこへ行ったのか?

家族に聞いても「そういえば今日は朝から見てないね。」と、朝から不在のようだ。

牛の放牧について行ったとしても、夜には牛も帰ってきてるしどこに行ったのか。

先日、子犬2匹が病気で天に召されたのでまさかママも…と心配になった。

 


翌日、村の男の子達が教えてくれた。

「ママオルクチ、この道を上って行ったところに縄で繋がれてるよ!」

ロマに確認してもらうと、どうやら飼い主の息子がママオルクチを縄で繋いでいるらしい。

元々うちの村の犬じゃないから、飼い主の所に戻ったならそれで良いけど何だか違和感。

この辺りの犬はみんな放し飼いで、好きに行き来してるのに何で急に繋いで管理するようになったのか。

日本だったら普通だけど、ここでは逆で「何で繋ぐ必要があるのか?」しかも急に。

ママオルクチはちゃんとご飯を貰ってるのか、繋がれてる場所は屋根があるのか、雨に濡れて震えてないか。

考え始めると色々心配事が湧き上がってきて夜中も時々外を見た。

月明かりの中でぐうぐう寝ているポチと、近所からやってきた足の悪い雄犬がひょこひょこ通り過ぎて行った。

 


もうママオルクチに会えないのかな。

姿が見えなくなって1週間が経った日の夜、家の中にいると聞き覚えのある音がする。

パタパタパタ、パタパタパタ

この音は!彼女が頭をブンブン振った時に耳がパタパタ顔に当たる音だ。

ドアを開けるとそこにはママオルクチが居た。

心なしか痩せて肋が浮いている。

「ママ!!ロマ〜ママオルクチ帰ってきたよ〜!」

「わあ!!おかえりママ!」

ママは尻尾をブンブン振って、久しぶりの帰宅を喜んでいるようだった。

ポチもやって来て、2匹で向き合って尻尾が飛んでいくんじゃないかと思うくらいブンブン振っている。

 


久しぶりに帰って来たので、ご飯とミルクを多めに入れてあげると脇目も振らず食べはじめた。

「お腹空いてたんだね、ゆっくり食べてね。」

ママはあっという間に全部平らげて満足そうに伸びをした。

何はともあれ帰って来てくれて嬉しい。

ママオルクチにとってうちの村が居心地がいいと思う場所になってたらいいな。

 

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