メイタタのしもべ日記

タンザニア出身マサイの夫と派遣看護師の日常

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ファイナルデスティネーション

今週のお題「行きたい国・行った国」

 

行きたい国は数多あるが、最終目的地はずっと前から決まっている。

そう、私は「南極」にいきたいのだ。

 

人生で初めての海外旅行はグアムだった。

当時23歳、ホテル日航に泊まり白い砂浜、ブルーの遠浅の海で大量発生していたなまこを掴んでは投げ、掴んでは投げというリゾート地に似つかわしくないアクティビティに精を出していた。ここで「海外旅行楽しい!好き!」の気持ちが芽生えた。

そこから職場の同僚と韓国、中国、フランスなどに足を延ばし珍道中を繰り広げ、さらに仕事も辞めてフィジーに語学留学3か月、その足でオーストラリアワーホリに旅立った。

オーストラリアから帰国して、さて真面目に働こうと思ったら先輩に「世界一周せん?」と誘われた。「行きます!」即答で世界一周へ。

今でもこの時誘ってくれたことを感謝している。

先輩は旅の途中で知り合ったフランス人とお付き合いの末、結婚。今はパリに住んでいる。一方、私は未だに独りである。もう一回世界一周して未だ見ぬ白馬の王子を探すしかない、待ってても絶対来ない、たまに来るのは回覧板。

世界一周した時に大体の大陸には足を踏み入れた。北米、南米、ユーラシア(ヨーロッパ・アジア)、アフリカ。唯一未踏の大地、それが南極大陸だった。

 

 

病棟で勤務していた時の話。

とある男性患者さん(当時80代)の家族が面会から帰った後、その患者さんのベッドサイドに「南極観測船しらせ」の会報誌が置いてあった。

「この会報誌、どうしたんですか?」

「昔乗ってた。だから会報誌定期的に届く。」

衝撃が走った。昔カローラ乗ってたくらいの感じのテンションで言うセリフではない。

エヴァンゲリヲン初号機乗ってたくらいの感じで来てほしい。

こんな所で南極経験者に出会うなんて!

聞けば医者として南極地域観測隊に従事していたらしい。寒すぎてウイルスさえ生きていけないから風邪をひかないとか、オーロラ見たとか、そんな話を聞かせてもらい益々募る南極大陸への想い。

そうこうしているうちに、世の中はコロナパンデミック時代へ突入。

 

自由に旅に行けていた時は考えもしなかった、自分が元気なら大体のところへは望めば行けると思っていた。今後、コロナみたいな感染症が流行らない確証はない。行けるときに行きたいところに行かねば。

「推しは推せるときに推せ」に通づるものを感じる。行きたいところ、いつかじゃなくて明確に宣言しておこう。

「50歳までに南極大陸へ行く。」

 

まずは資金を貯めよう、やっぱりしこたま働くしかない。

 

南極料理人見ると、必ずラーメンが食べたくなる。