メイタタのしもべ日記

タンザニア出身マサイの夫と日本人妻の日常

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浴衣と着物を携えて

日本を発つ前に親しい人に会いまくるツアーを絶賛敢行中、最後に叔母さんに会いに行った。

父の妹にあたる叔母さんは、私が小さい頃から仲良くしてくれて旅行に行ったりするほど親しい間柄で、2人で網走に流氷を見に行ったりウチの母と一緒にイエローナイフにオーロラを見に行ったりしていた。

私は父に似ているので、叔母さんにも似ていてよく親子に間違われる。

顔も似ているが中身もやはり血は争えぬという感じで、タンザニアに嫁ぐと言った時も一番笑ってくれたのが叔母さんだった。

 

家に泊まりに行かせてもらって、お手製のおでんやしめ鯖(私の好物)を晩御飯にいただき朝まで一度も目覚めず爆睡。

起きたら10時だった。

まるで自分の家のようにのそのそと起きてきた私にピザトーストを作ってくれた。

「ちょっと見てほしいものあるんやけど。」

奥の間の箪笥から出てきたのは、亡き祖母が叔母さんに譲った浴衣と着物だった。

たとう紙に包まれて出てきた浴衣と着物はすごい数でみるみる間に奥の間に広がっていく。

開けてみると、紺色の生地に白い紋様が入っていてその上に向日葵があしらわれている素敵な浴衣だった。おそらく祖母の手作りであろう、手縫いの浴衣。

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「これあげるわ、タンザニアへ持って行ってよ。」

タンザニアで日本文化をお披露目するのも良い機会か、箪笥で眠っているのなら私が着させてもらおう。紫色の帯も貰って、浴衣セットが完成した。

それとウールで出来た赤色と薄いクリーム色の着物と羽織りも一緒に受け継ぐことになった。

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着物なんか今まで2回くらいしか着たことない、ちゃんとは着れなさそうだけどありがたくいただくことにした。

本当は男物の着物と羽織りもあって、ロマにあげると言ってもらったのだけれど入れるスペースがないので諦めた。紺色の着物で羽織りの内側には獅子が2匹あしらわれている素敵な着物だった、また次回来日した時にいただこう。

 

祖母が若い頃はまだ着物を着て生活していたという、私もこれを機会に着付けの練習をしようかな。海外に出てみて、日本文化の美しさを知る良い機会になった。

嫁入り道具に浴衣と着物が加わり、私のスーツケースは満員御礼となった。

旅立ちまで、あと3日。

 

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