うちの村に赤ちゃんが生まれた。
私とロマが村の外の牛を見に行ってる間に生まれた赤ちゃん。
帰ってきた時にママと妹が「産まれたよ!夕方4時に男の子!」と知らせてくれて、ママと一緒に赤ちゃんを見に行った。
ママの家から1分のところにあるお家に行くと、赤ちゃんのお母さんは疲れて横になっていた。
薄暗い部屋の中、横たわるお母さんの横にビビ(おばあちゃん)が居て「タタ、モモイ(マイスイートエンジェル)。」とお包みにつつまれた赤ちゃんを抱かせてくれた。
まだ生まれて4時間しか経ってない新生児!
目も開くか開かないかくらいで、小さな手を伸ばしてお包みの端を掴んでフガフガ言っている。
新生児なんて看護学生の時に実習で看せてもらった以来だ。友達の赤ちゃんも見せてもらったけど、生まれたその日に見せてもらうのは本当に20年ぶりくらい。
手術室で働いてた時に帝王切開で生まれる赤ちゃんを見た事はあるけれど、出てきた瞬間に助産師さんに手渡され、次の瞬間にはもう居ない。
「閉創の糸!」
感動の余韻に浸る間もなくガーゼカウント突入、そして閉創。赤ちゃんを見るのはほんの一瞬だ。
そんな珍しい新生児を抱っこさせてもらっている。手も足もなんと小さいこと!