メイタタのしもべ日記

タンザニアのマサイ村に嫁いだ日本人の日常

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マサイ村のちびっ子たち

うちの村は若い。

なんてったって私は年功序列でいえば上から数えた方が早い。

 


月曜日から金曜日は子どもたちは学校に行っていて居ないが、未就学児が7人いる。

7人中2人はまだ赤ちゃんで歩くこともないが、残り5人は疲れ知らずの猛者達だ。

 


1歳のネイマ。

とにかくよく泣く。

転けては泣き、兄ちゃん姉ちゃんに置いて行かれては泣き、気に入らないことがあれば泣く。

そんな彼は私の一番のマサイ語の先生だ。

正しくは、ネイマと一緒にいると大人たちが簡単な単語で何度も繰り返し話しかけてくれるので私も一緒に覚える仕組みになっている。

ネイマのマサイ語と私のマサイ語は現在どっこいどっこいだ。

 


2歳になるマヌ。

初めて私がこの村に来た2023年4月は赤ちゃんだった。

元々泣かない子だったが、いつもご機嫌でニコニコしている。

私を見つけると、どんなに遠くても「タターーーー」と叫んでくれる。

返事をすると、「チュパイ!(本当はスパイ)」と挨拶してくれるので「アパ」と返す。

「タタ!チュパイ!」

「アパ」

「タータ!チュパイ!」

「アーパ」

「タータ!!チュパイ」

「アパ」

終わらぬ挨拶。

周りの大人が「マヌ、タタ疲れちゃうよ。」と止めてくれるまで、丸くて大きな瞳で私を見つめてニコニコと挨拶してくれる。

彼の中で楽しいやり取りなのだろう。

私よりよっぽどマサイ語を理解しているパイセン。

 


3歳のケニーは初対面の時、私を見て泣いて怖がってママの後ろに隠れていた。

初めて見るアジア人が怖くて仕方なかったのだろう。

呼んでも泣くし、私の姿が視界に入るだけでも泣く。

キャンディすら受け取ってもらえなかったが、二度目の訪問で「なんだ、見た目はちょっと違うけど怖くはないんだな。」という感じで仲良くなり今に至る。

お家が隣同士なので、洗濯物を干していると「タターーーー!!!」と呼んでくれる。

大変可愛い義理の弟。

 


おそらく3-4歳のペー。

彼女は長老と第四夫人の末っ子、最初は長老の孫かと思いきや実子だった。

すごく恥ずかしがりやで、私に話しかけたいけど遠くからそっと見ている。

ペーおいでーと呼ぶと喜んで来てくれる。

私には優しいが、子ども同士のいさかいが起きると必ず手が出る足が出る。

武闘派。

 


4-5歳のエマ。

マヌのお姉ちゃん、マヌと同じく機嫌が良い。泣いているところは見たことがない。

マヌが私のスマホを触ろうとすると阻止してくれるしっかり者。

言語障壁はあるはずなのに、何となく私の言いたいことを理解してくれる。

 


この5人が一緒になってやって来た日には、夜はとてもよく眠れる。

あんなに走って動いて笑って泣いて、疲れないのかな?太陽光エネルギーで動いているのか?

ヤギの足を引っ張ったり、地面で砂まみれになりながら平泳ぎしたり、砂まみれの何かを食べていたりフリーダム過ぎるちびっ子たち。

昨日はネイマがコップに入れた砂をヤギに振りかけていた。ヤギも大変だ。

 


あと1年もすれば、今赤ちゃんの2人も加わる。

ますます賑やかになるマサイ村、腰痛に気をつけてできるだけ穏便に遊びたい。

 

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