メイタタのしもべ日記

タンザニアのマサイ村に嫁いだ日本人の日常

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大都会ダルエスサラーム

ダルエスサラームにやって来た。

タンザニアに来て以来のダルエスサラームは喧騒に満ちていた。

マサイ村からバイクで隣町まで1時間、長距離バスに乗って6時間、バス停からホテルまで45分。

長距離バスは新しい会社の新しい車体ですごく快適だったけれど、6時間はやはり腰にくる。

乗り継ぎなども含めて8時間くらいの移動を経て、やって来ました大都市ダルエスサラーム

 

水道がある、ガスがある、電気がある。

そして何よりホテルに高速Wi-Fiがある!

やったー!!なんでも見放題、ダウンロードも今のうちにしよう、ロマはTikTokに夢中で私の話を聞いていない。

外に出ても途切れない5G電波にウキウキしながら街を歩く。

 

私たちが泊まったホテルは21階建ての高層ビルに入っていて、フロントでチェックインを済ませたのちにエレベーターで15階まで上がった。

外が見渡せるタイプのエレベーターで、ロマは「うーん、何回乗ってもこのタイプは信用できない。落ちない?」と目を逸らしている。

以前この外が見えるガラス張りタイプのエレベーターに乗った時は相当怖かったようで、降りた後に神に祈っていた。

あべのハルカスとか東京タワー連れて行ったらどうなるんだろう?次回帰国時に試してみよう。

ホテルの部屋は広くはないがこざっぱりしていて、とても綺麗だった。

シャワーは温かいお湯が出たし、なんとドライヤーがあった。数ヶ月ぶりのドライヤー。

当然だがトイレットペーパーも備え付けられていた。

私たちが普段泊まる隣町のホテルは、なぜかどこもトイレットペーパーを常備していない。

3つくらいのホテルに泊まったことがあるが、いつもトイレットペーパーはない。

 

「マネージャー、この辺に森ある?」

「え?」

「このホテルはうちに比べたら水道もあるし電気もあるしトイレもある。良い環境なんだけどトイレットペーパーがないんだよね。うちには何にもないけど、森の中に入って用を足したら葉っぱで拭ける。ここではみんなどうしてるの?」

「ごめんね、すぐに買ってくるよ。」

と言うのが毎回のやりとり。

いやほんと、みんなどうしてるの?水でお尻流すタイプ??タンザニアの謎である。

 

夕ご飯に20階のレストランに食べにいき、私は長崎皿うどんを、ロマはステーキを頼んだ。

20階から夜景を眺めながらロマと食事するなんて、なんかそわそわする。

運ばれてきた長崎皿うどんは思ってたんと違ったけれど、これはこれで美味しかった。どちらかというと焼きそばに近い気がした。

ロマのステーキはとっても美味しかったようで、美味しい美味しいと全部食べてから

「あ!美味しかったからタタに分けようと思ったのに全部食べちゃった!」

そんなに美味しかったならよかった。

「私の皿うどんにもお肉入ってたよ、美味しかったね。」

「これ絶対マサイが作ったと思うんだよね〜」

と言っているとウェイターの男性がお皿を下げに来てくれた。

ロマがお肉美味しかった、誰が作ったの?厨房にマサイいるでしょ??と聞くと驚いた顔をして戻っていった。

 

お会計の時、コック帽を被った女性が出てきた。

どうやら彼女が調理してくれたらしい。

ロマがお肉美味しかった、ありがとうと話しかけると、なんとマサイだった。

「でしょー絶対このお肉はマサイが調理したと思ったんだよね!」

すごい、なんでわかったんだ?

彼女は嬉しそうにはにかんでいる。

私もカタコトのスワヒリ語とマサイ語で

「とっても美味しかった!お腹いっぱいで幸せです、ありがとう。」

と言うとニコニコしてカリブサーナ(どういたしまして)と応えてくれた。

周りで聞いていたウェイターさんたちが

「奥さん、マサイ語喋れるの???」

と興味津々に私を見るので、マサイの挨拶をやりとりして見せると

「すごーい!僕のマサイ語より上手!!」

みんな褒め上手なんだから。

お腹もいっぱいになり、フレンドリーなスタッフさんと話もできてルンルン気分で部屋に戻った。

ふかふかのベッドで目を瞑ると、のび太くんより早く眠りに落ちた。

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長崎皿うどん