メイタタのしもべ日記

タンザニアのマサイ村に嫁いだ日本人の日常

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タンザニアー日本フライト23時間40分〜一時帰国編〜

日本に一時帰国することになった。

ロマの日本VISAの維持と、その他諸々の用事のため日本行きのチケットを取った。

ルートはタンザニアダルエスサラーム)からドーハ(カタール)、日本の乗り継ぎ合わせて23時間40分の旅。

長旅は疲れる。

ビジネスクラスで横になれるなら話は別だが、エコノミーで隣に座るロマの長ーい足を私のテリトリーも使って収め、腰が痛いだの首が痛いだの言いながら日本を目指す。

23時間強は早い方で、乗り継ぎを増やしてフライト代を抑えようとすると36時間とかいうチケットが表示される。

地獄の沙汰も金次第、多少のお金を払ってでも速さを手に入れたい私たちの最短ルートが上記のチケットだった。それでも一人15万はするので、二人で30万。往復60万円。

60万あったら牛いっぱい買えるな〜なんて思い始めた私は立派なマサイ村の一員だ。

 

さて、マサイ村を出発する日がやってきた。

もちろんママとローズ(妹①)、ノバーロンは泣いている。

毎回、私が日本に帰る時に今生の別れかと思うくらい泣いてくれる家族に、申し訳ないなぁという気持ち半分、すぐ帰ってくるよという気持ち半分。

家の中でみんなで手を繋いで旅の安全を祈る。

ジェニファーとマグダレナ(妹④⑤)は学校に行っていて別れの時にはいなかった。

隣町にいるアナとモニカ(妹②③)に会う暇がなく、そのまま出発したら後日怒られた。すまぬ。

ナナミ(妹⑥)はご機嫌で、ママにあやされてきゃっきゃ笑っている。次会うときはもう立ってるんだろうな。

マサイ村からダルエスサラームまでおよそ8時間。

スーツケースもあるし、面倒臭いのでタクシーをチャーターした。確か1万5千円くらい払った気がする。

快適をこの価格で買えるなら買いましょう。本当は飛行機だってビジネスがいいけど、ビジネス1人片道60万円だったので見なかったことにした。異次元、宝くじ当たったら乗ろうと決めた。

ダルエスサラームのホテルで1泊。

 

翌日、朝9時にタクシーで空港に向かう。

ジュリアスニエレレ国際空港、初代大統領の名を冠したこの空港はなぜか津軽海峡冬景色が流れている。誰のチョイスなのか?

入り口ですぐに荷物検査、その後カウンターに荷物を預けてパスポートコントロールを経て搭乗。

前回はケニア航空のデモで、うまく帰れなかった思い出が脳裏をよぎったが今回はカタール、うまくいくはず。

 

meitata.net

 

とか思ってたけど、イランがカタールにあるアメリカ軍事基地にミサイル打った影響でドーハ空港も一時閉鎖になる事件が7月にあったところなので祈るしかない。

安全に飛びますように!

時間通りに搭乗開始、無事に飛び立った私たちは5時間45分かけてドーハに辿り着いた。

ここでの乗り継ぎ時間、実に8時間15分。

1勤務分くらいあるこの時間を快適に過ごすため、またお金を払ってラウンジに滞在することにした。

ドーハ空港はたくさんのラウンジがあり、お金を払えばエコノミー客でも使える仕様になっている。

8時間利用日本円で約11,000円/人でオリックスラウンジを利用。

ここでは飲み物や軽食が食べられて、シャワーも使えるし充電もできる。

ソファーに沈みながら、搭乗時間までうつらうつら。

ようやく搭乗時間になり、ラウンジを後にした。

時刻は夜の1時、ここから日本までの飛行時間9時間40分!

 

でもよく考えたら、私たちは座ってご飯食べて寝てたら着くけど、パイロットやCAさんたちは働いてるんだな。もちろん地上のグランドスタッフや整備士さん、管制官などいろんな職種が夜も休むことなく働いている。

準備時間もあるし、9時間40分以上の勤務。

夜勤で働いて、しかも時差があるから体内時計どうなってるんだろう?とにかく皆さんの働きのおかげで日本まで連れてってもらえるんだからありがたいことだ。

席に到着し、窓側にロマ、真ん中に私、通路側に女性の並びで座って日本に向かって飛び立った。

 

異変を感じたのは最初の食事提供。

離陸して1時間くらいの時に食事がきたが、ロマがほとんど食べずに眠ってしまった。

その後もずーっと眠り続けて、たまに起きたら水が欲しいと水を飲むがトイレにも行かない。

長旅で疲れているのかくらいに思っていたが、流石におかしい。

インドの上空を超えて中国の上空に差し掛かった頃、ロマが寒いと言って大粒の汗をかいている。額に手を当てるとヒヤッとした感触と、ロマの震えが伝わってきた。

その後、何度か嘔吐してそれでも症状が持続するのでCAさんを呼んだ。

「さっきから嘔吐を繰り返して、熱はなさそうだけど震えも止まらないんです。」

「わかりました、すぐに地上にいるドクターに指示を仰ぎます、熱を測って待っていてください。」

すると他のCAさんが大量に毛布を持ってきてくれた。

「とにかく温めましょう、衣服を緩めてリラックスして。」

隣席の女性が言った。

「大丈夫?スペースいるよね。早くよくなりますように。」

それを聞いたCAさんが空いている別の席に彼女を誘導してくれた。

こうしてみんなの協力によりロマを横にして、毛布を7枚くらいかけて様子を見ているとベテランのCAさんがきてくれた。

「熱はありませんでした、嘔吐は止まったけど嘔気は持続しています。震えも止まりません。」

「酸素を投与します、マスクつけてもらっていいですか?」

マスクをつけて4Lで酸素投与、しばらくするとシバリングも治ってきてマシになってきた。

吐き気どめの薬を持ってきてくれて、それを飲ませて休んでいるうちに着陸体制に入った。

なんとか日本に到着し、飛行機を降りてすぐに車椅子でスタッフが迎えにきてくれて、CAさんたちにお礼を言って飛行機を後にした。

 

いやー疲れた、疲れたけどロマはまだぐったりしている。

時刻は17時半、車椅子で検疫所を通る。

「飛行機の中で体調崩したんです。」

「わかりました、こちらへどうぞ。」

案内された室内で、どこからの便か、症状はいつから出てどんな症状かを詳細に記録していく。

タンザニアマラリアはもちろん、デングやジカも発生地域に当たるのでそれら3種類の検査をしてもらって迅速では陰性だった。

「また詳しい結果は明日お電話で連絡します。」

そうして検疫所にもお世話になって、外に出たらめちゃめちゃ暑くてびっくりした。

ぐったりしたロマが

タンザニアより日本の方が暑い…。」

と呟いている。

去年の夏も暑かったけれど、今年も暑い日本の夏。

予約していた乗合タクシーで家に着くと、もうすっかり夜中だった。

 

翌日、検疫所から全ての検査結果が陰性だったとお知らせがきた。

近所のクリニックの先生に見てもらうと

「胃腸炎だねえ。薬出しとくね。」

当の本人はすっかり元気で、日本のインターネットを謳歌している。

さて、ロマにとっては2度目の来日。

今回もロマが覗いたニッポンをお伝えできたらと思います。

 

次回:日本一時帰国編スタート