朝4時、母起床。
72歳の母は毎朝4時に起床する、正確に言うと朝2-3時にはもう目覚めてしまっているがすることが無いので4時まで布団で待機しているらしい。
一方私は、放っておけば昼まで眠り続けるロングスリーパー。
朝4時から何やらゴソゴソとパッキングする母を無視して6時まで眠る。
全然生活リズムの違う2人が、一室で寝食を共にするのだから旅行は一緒に行く人を選ぶ。家族じゃなかったら朝4時は許容し難い。
今日は朝からホルス神殿に馬車で向かう。
船を降りると見渡す限りの馬車、馬車、馬車。
いっぱいある馬車から、アフメッドが選んでくれた馬車に乗る。
馬車の爺ちゃんが何か話しかけてくるが、アラビア語がわからない私と英語がわからない爺ちゃんとのノンバーバルジェスチャー大会の始まりだ。
そこに日本語オンリーの母も参加して、朝からなかなかにカオスだった。
身振り手振りで得た情報は、「子どもが4人学校に行ってるのでチップ弾んでくれよ〜」みたいな感じ。それを一生懸命訴えてくるのだが、その間前は見てないわけで馬の自動運転状態。
馬は賢いので障害物を避けて進んでいくが、乗ってるこっちは気が気ではない。
「わかったから、前見て!Watch the road」
10分ほど走って無事にホルス神殿に到着。
至る所にホルス神がいっぱい。
オシリスとイシスの子がホルス。
ちなみにエジプト航空の機体にもホルスが描かれている。
神に守られてのフライト、御利益がありそう。
馬車に乗って船に帰ってきた。
100EGPが相場のところ、倍の200EGP払ったのに首を振る爺ちゃん。馬車もメーター制になんないかなあ。
お昼までまたダラダラして、レストランで昼ごはんを食べる。
種類がいっぱいありすぎて、毎回悩むけれど大体同じ物を食べていた気もする。
夕暮れ時にコムオンボに到着。
アザーンが鳴り響く中、夕日に染まるコムオンボ神殿は神秘的で美しかった。
帰ってまた晩御飯を食べて早々に就寝。
食べて寝て、観光地まで連れてって貰えるクルーズ旅最高。
明日は朝4時起きでアブシンベル神殿へ向かう。
4泊5日のクルーズ旅もいよいよ終盤。