メイタタのしもべ日記

タンザニアのマサイ村に嫁いだ日本人の日常

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ロマの緊急入院〜3日目〜

気がついたら朝になっていた。

起き上がって、自分が病院の簡易ベッドで寝ていたことに気が付く。まさに見知らぬ天井だ。

ロマはまだ寝息を立てて寝ている。

月曜日の朝がやってきた。

 

土曜日の夜から日曜日の大騒動の疲れはまだ色濃く残っており、体を引きずるようにベッドから這い出した。

支度をして、ロマを起こしてみる。

「おはよう」

「おはよう」

「ここどこかわかる?」

「病院でしょ?」

「そうそう、私今から出勤だから行くね。ゆっくりしててね。」

「うん、いってらっしゃい。」

ゆっくりだが、徐々に元のロマに戻りつつあるようだった。

まだ少し眠たそうなロマを残して、残暑厳しい外に出る。

病院から病院に出勤、なんだか変な感じだがロマの入院先と私の職場は家からちょうど真ん中あたりにあって、いい感じに出勤できたのだった。

 

出勤すると、師長さんが「ご主人が入院して大変だろうから。」とシフトを大幅に変えてくれた。

本当は1日勤務だった月、水を半日にしてくれて、元から休みだった火、木と合わせると十分な時間をロマに使うことができる。

ありがたく勤務変更させてもらい、昼で職場を後にした。

 

病棟に戻ると、割と元気になったロマがベッドサイドに座って食事のメニュー表を見せてくれた。朝ごはんと昼ごはんは食べられたらしい。

海苔の佃煮とはんぺんはシーフードだということで食べなかったようだが、おおよそ他のものは完食し、元気になりつつあるようだった。

点滴がなくなり、心電図モニターが装着されている。

元々の主訴だった消化器症状はとっくの昔に収まり、意識障害だけがなかなか解決しなかったがせん妄も良くなり、壁の文字も消え、人の声もしなくなったようだ。

 

ロマと喋っていると、救急外来でルンバールをしてくれた脳内のドクターがきてくれて、明後日に脳波を取りましょうと言ってくれた。

てんかんの診断のためだ。

ようやく月曜日になったので、主科が決まり主治医が決定した。

金曜日の夜中に入院したので、土日は当直医の先生が持ち回りで診てくれて、週明けの月曜日に主治医が決まったのだった。

主治医の先生に呼ばれて、私と母と担当の看護師さんでロマの病状説明を聞く。

割と早い段階で「看護師です。」と打ち明けたので、話は早かった。

担当の看護師さんがとっても優しい人で、ロマのことはもちろん、私のことも気にかけてくれてとても心強かった。

 

入院時に撮ったCTの所見で引っかかる場所がある。

それを精査するために、今週末くらいまでは入院継続しましょうという内容だった。

説明が終わった後に、ロマの部屋で一緒にいるとドクターが来てくれて色々説明してくれた。

一応、退院の目処はついたので少しほっとした。

ロマは元気になってきて、外に出たいけれど安静度が室内なので部屋から出られず、ぼんやりと窓の外を眺めている。

病院から見下ろす大通りは多くの人と車が行き交っていて、この部屋だけが切り離された空間のように感じられた。

夕方、私はロマに「また明日来るからね。」と告げ、病棟を後にした。

夕焼けに照らされてオレンジ色になった病院を、何度も何度も振り返りながら帰路についた。