メイタタのしもべ日記

タンザニア出身マサイの夫と日本人妻の日常

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マサイ夫は魚を食べない

マサイ族である夫ロマは魚介類を食べない。

生まれてこの方、魚介類を食べたことがない。

初めて出会った時、ザンジバル島の海にいる雲丹を見て「日本では食べるんやで。生で。」と言った時の顔は忘れられない。あんな可食部の少ない食べ物をわざわざなぜ食べるのかと聞かれたが、私もわからなかった。

マサイ族と一口に言っても彼らはケニアからタンザニアにかけての地域で生活しているので、違うところに住んでいるマサイは魚を食べるかもしれないが、うちの村の周辺で生活しているマサイは魚介類を食べない。

最近ロマの友達がツナパスタを食べたらしく、それを聞いたロマは「あいつマジか、魚食べるなんて…」とショックを受けていた。

 

日本に来てもお寿司はもちろん、居酒屋のほっけも食べない。松屋のカツ丼を頼んだら、セットでついてきた味噌汁にワカメが入っているのを見て眉に皺を寄せて私のトレーに味噌汁を乗せてくる。海苔も海藻からできているという理由で食べない。

当初、魚だけ除けたらいいか。と思っていたが、見てみると結構いろんな魚介類が混入していることに気が付く。

カップヌードルを作って食べようとしたら、いい匂いにつられてロマがやってきた。

「食べてみる?」

「いいの?ありがとう。…ん?食べられないよ。」

カップを覗き込むと小さなエビが浮いていた。

お好み焼きも鰹節、あおさは抜きだ。

とまあこんな感じで意外といろんなところに潜んでいる。

 

外食に行って、スープが出てきても「これ、なんのスープ?」と手をつけない。

スタッフの方にあのーこれって魚の出汁入ってますか?と聞くと、シェフが出てきて「お魚の出汁で作っております。アレルギーなどでしょうか?」と丁寧に聞いてくださった。

丁重にお礼を言って、スープは私が飲み干した。

なるほど、アレルギー表記を見ればいいのか!スーパーで買い物する時に裏面のアレルギー欄を見れば大体の魚介類が記載されているので助かった。

もしかしたら、知らん間に本だしとか食べちゃってるかもしれないけど、それはもう許してもらおう。お魚大国ニッポンで、魚介類を省くというのはなかなか大変なことがわかった。

ムスリムの友達は、豚が食べられないので豚骨ラーメンとかエキスも禁だったが、ロマの場合は宗教的な理由ではないしそこまでは除去できないので黙っておくことにした。知らぬが仏。

 

ちなみに先述した魚を食べたロマの友人、ロマと私の間で「サマキ(魚)ボーイ」と呼んでいることも2人だけの秘密だ。

今日のスワヒリ語講座:サマキ=魚

ロマは食べないが、私と母はこの西京焼きパックを食べて魚をエンジョイしていた。

1個ずつパックになっていて良い。