近所のゲームセンターにロマを連れて行った。
初めて見るゲームセンターにロマは困惑していた。
「ここで何するの??」
「マリオカートしよ!」
「何それ??」
クールジャパンが誇るアニメやゲームの世界を全く知らないマサイ夫、マリオもドラえもんもエヴァンゲリヲンももちろん知らない。
マリオカートを見たこともなければ、レーシングゲームなどしたこともないロマを半ば強引に席につかせ説明もそこそこにゲームスタート。
私がヨッシーを選択している隣で、訳が分からず混乱しているうちに時間切れで勝手にキャラがパックマンになってしまったロマ。
スタートから私は快走し、アイテムを取りまくりスターで無敵になってブイブイいわせてゲーム超初心者の夫相手に本気になる日本人妻。
隣では「これ何?」とアイテムの使い方がわからないけど教えてもらえないロマ。
今までマリオカートで勝ったためしがなく、いつもコースアウトもしくは逆走をかまし最下位。しかし、今日は今までゲームに触れたこともないロマが相手なら勝てる…!
そこまでして勝ちたいんか!とも思うがロマに勝てることなんて滅多にないのだから、今勝っておこう。
いよいよ最終コーナーに差し掛かり、勝利は目前!
いきなり画面に星が舞った、誰かに甲羅をぶつけられて止まってしまったのだ。一瞬のことで理解が追いつかなかったがピヨってる私を颯爽と抜かしてロマが1位でゴールインしていった。
「え??何?わかんないけど、勝ったの?」
ロマもいきなりの優勝に戸惑いを隠せない。
ゲーム初体験のロマにも負ける私、もうレース系は諦めるべきなのか…?
他にもバスケットや恐竜のシューティングゲーム、メダルゲームなどロマにとっては初体験のものばかりで楽しんでくれていた。
最後にプリクラ撮ったら、顔が違いすぎて2人でお腹を抱えて笑った。
プリクラなんていつぶりに撮ったんだろう?一番最初にプリクラを撮ったのは12歳の修学旅行、今はなきエキスポランドで撮ったような記憶。プリント倶楽部〜という音声とピエロみたいなキャラクターが懐かしまれる。
きゃっきゃ言いながらプリクラを撮るなんてまるで高校生カップルのよう。
昔なしえなかった青春を今ここに。
楽しかったようで何より。