メイタタのしもべ日記

タンザニアのマサイ村に嫁いだ日本人の日常

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2月の目標

なんと2025年の1月が終わってしまった。

もう二度と戻らない1回限りの2025年1月が、病気したり雨乞いしたり妹が生まれたりしている間に終わってた。

 


振り返ると色々あったけど、毎日のペースは非常にスローで日本にいた時の激務は何だったんだ?夢だったのか?とさえ思う。

とはいえ、マサイ村の毎日が暇な訳ではない。

牛を中心とした山羊や羊の世話など、生き物を相手に生活すると言う事は24時間年中不休、休みなどない。

ロマは遅くまで働こうが、体調が悪かろうが、朝と夕には必ず牛の様子を見にいく。

なんなら深夜に帰宅して、一番最初に見にいくのは牛。

 


昨日の夕方、牛が一頭行方不明になった。

結局、妹たちが探し出して連れて帰って来たのだがお尻からなんか出ている。

 


「タタ、もう出産始まってるよ。」

 


妹に言われてよく見ると、蹄の先っちょが出ている。

バブ(おじいちゃん)と妹たちとママ(ババの第二夫人)と子どもたちが牛の出産を手助けして、あれよあれよと言う間に小さな子牛が生まれた。3分くらいで生まれてきて、安産でよかった!

 


この牛の初産は死産だったそうで、今回は2回目だけど子育ては初めてになるとのこと。

当たり前のように無事に生まれてくる訳じゃないのは、人間も牛も同じだ。

しかも牛は言葉を解さないので、より気をつけて見ていかなくてはならない。

マサイ村のみんなはそれを何度も経験しているからこそ、牛のちょっとした変化に気がつくし、対処も早い。

 


牛の出産後に帰ってきたロマ。

「ヤギも1頭生まれたって聞いたんだけど見た?」

「見たよ、小さいヤギから大きい赤ちゃん生まれたよ。」

「何色?」

「へ?」

「オス?メス?どっちだった?」

「覚えてない…」

 


何にも覚えてない。

確かに妹に連れられて、生まれたヤギ見たのに…?

記憶喪失かと思うくらい色も形も思い出せない。

これはいかん、ここで生きていくのにこれではいかんと思い直した。

牛もヤギも大事な家畜なのに、私は興味がなさすぎる。

きっと何頭か居なくなっても気が付かない。

朝も夕も牛を見ない日だってあるし、未だにどの牛が自分の家の牛かも分かってない。

もっと観察せねば!!

「看護は観察に始まり観察に終わる」って学生時代あれほど言われたのに。

観察対象がヒトから牛に移っただけだと思えばイケるはず!

 


まずは早起きして牛の顔を覚えることから始めます。2月の目標は「うちの牛を覚える」です。

 

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生まれた子牛