メイタタのしもべ日記

タンザニアのマサイ村に嫁いだ日本人の日常

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犬と猫

ママオルクチ(犬)は1月末に7匹子犬を産んだが、5匹がそれぞれ違う村に貰われて行って今は2匹だけ子犬がいる。

あんなにガリガリだったのに、子犬の数が減ってからみるみるうちにふっくらして浮いていたアバラも見えなくなった。

やはり7匹にお乳をあげるのは相当なエネルギーを消費していたのだろう。

子犬もお乳半分、ご飯半分くらいの割合になってきたので余計かもしれない。

 


それでも、朝昼晩とうちの前に寝そべってご飯を待っているママオルクチ。

朝はチャイしか飲まないので、あげられる物が何もない。昼と夜は私のご飯を少し分けて置いてあげるとムシャムシャと脇目も振らずに食べている。

うち以外でもご飯を貰っているはずなので、もうそんなにたくさんあげなくてもいいかな?と思うがよく食べる。

時々、ポチが来て一緒に食べたり、最近はポチそっくりな顔の白い犬がどこからともなくやってきて家の前で寝転んでいる。

みんなご飯を探し求めて、色々な家に行っているのだ。

 


マサイ村に居る犬はセキュリティーの役割を担っている。

夜に家畜を狙ってやってくる野生動物や、侵入者などを追い払うのがママオルクチやポチの役目。

ママオルクチの耳の先が欠けているのも、ポチの首のところに傷があるのも侵入者から家畜を守った証なのだ。

 


マサイ村には猫もいる。

夜になるとうちの前でナーンナーンと鳴くキジネコのナンシカ。

もう1匹痩せっぽちのキジネコが居るが、その子は警戒心が強く一定の距離から近寄ってこない。

ナンシカも最初はそうだったが、一回ミルクをあげてから「ご飯くれる人!」と認識したのか私の足に絡みついてくるようになった。

 


猫の役割はネズミを取ること。

備蓄を食い荒らしたりして衛生上良くないので猫に捕獲してもらう。

ここでは猫も犬も愛玩動物ではなく、役割を持った使役動物なのだ。

 


夜になると我が家の前で、ママオルクチとナンシカが出くわす事になる。

最初はナンシカがシャーシャー怒っていたのだが、ママオルクチがちっとも相手にしないので徐々にその距離は縮まって行った。

ナンシカが私の足にまとわりついて家の中に入ってくるのに対して、ママオルクチはドアの前で伏して待っている。

私につまみ出されたナンシカは、諦めずに何度も家に入ってくるが私も諦めずに外に出す。

そのうち諦めて、ママオルクチの横にちょこんと座ってご飯を待つようになった。

ナーンナーンと催促するナンシカと、静かなママオルクチ。

面白いコンビの出来上がり。

 


ちなみにナンシカはポチが来るとさっさと逃げていく。ポチがナンシカをワンワン吠えながら追いかけ回すからだ。

ポチはまだ若いオスで、遊びたい盛りなのだがナンシカにとっては厄介な犬なのかもしれない。

いつかママオルクチとナンシカとポチの3ショットが見られる日が来ることを願って、今日も晩御飯の残りをママオルクチとナンシカにあげた。

2匹ともムシャムシャ食べて、食べ終わったら振り返らずに闇夜に消えて行った。

今晩も家畜を守って、ネズミを取って、お仕事頑張ってね。


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